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15.国民健康保険制度の抜本的な改革の実現

(厚生省・大蔵省・自治省)

 国民健康保険制度は、被用者保険に比べ低所得者層が多くさらに老人加入率が高い等その構造的な体質のため、財政的に脆弱であるうえに、医療費の増嵩等により保険料(税)の負担および一般会計からの繰入れはすでに限界に達するなど制度の維持運営に支障をきたしている。

 よって、国は次の事項を実現されたい。

  1. 各種医療保険制度間における負担と給付の公平化をはかるため、医療保険制度の一本化を早急に実現すること。
     なお、一本化にあたっては、国、地方団体、民間等の役割分担を明確にし、保健、医療、福祉の諸制度が相互に連携し合い、一貫した運用ができる制度を確立すること。

  2. 慢性期医療等に対する包括払いの積極的な活用等診療報酬制度を見直すとともに、薬価基準制度を抜本的に改正すること。

  3. 国保財政の健全化及び保険料(税)負担の平準化に資するため、新たな国庫負担措置を講じること。