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愛と幸せのあるまち

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年3月9日更新

愛知県幸田町長 大須賀 一誠

 

これからも人口が伸びるまち

幸田町は、愛知県の中南部に位置し、中部圏の中心都市・名古屋市から45㎞圏内にあり、岡崎市、西尾市、蒲郡市と接しています。

遠望峰山三ヶ根山など東部と南西部に丘陵が続き、その山々に抱かれるように広田川を中心として平野が広がる緑豊かな自然に抱かれた温暖で美しい町です。

昨年は昭和29年に額田郡幸田町と幡豆郡豊坂村が合併してちょうど60年という節目の年であり、「豊かな幸せ、これからもずぅ.っと♪」をキャッチフレーズに、町民や企業、 団体など関係機関の皆様が一緒になって盛り上げていただきました。

幸田町の人口は3万9千人ほどですが、日本創成会議による人口再生産力に着目した全国の市区町村別将来推計人口では若年女性人口変化率の増加15市区町村に選ばれ、 今後も人口の伸びる町として紹介されました。その選定理由として、企業誘致により雇用を確保し、安定した税収を基に子育て支援策を拡充することによって、 若い世帯の人口が増加していることを挙げていただきました。

そこで、幸田町のものづくり産業の振興に向けた最近の取り組みの一部を御紹介します。

ものづくり・ひとづくりのまち

自動車関連産業を始め、世界的なものづくり拠点である西三河地域。その一端を担う幸田町は、昭和20年代の繊維産業に始まり、昭和40年代から積極的に進められた企業誘致により、 多数の優良な企業が幸田町で活動し、地域に根付いています。また、製造品出荷額は全国でも上位を占める存在となっています。

今後も幸田町が持続可能なまちを目指すためには自立的な発展が不可欠であり、町の財政に寄与し町民の暮らしを向上させるものづくり産業の積極的な振興策が必要です。そのため、 企業や大学等との連携により、地域のものづくり技術を生かした新産業の創生に努めているところです。

そのきっかけづくりの一つとして、平成24年にスタートしたのが、「幸田プレステージレクチャーズ~ものづくり日本講演会~」です。

この事業は、世界を震撼させる技術を開発されたトップ技術者や世界経済に大きな影響を与えてみえるトップ経営者を幸田町にお招きし、自らの御経験をもとに、革新的技術や企業の経営哲学、 御自身の夢などをお話しいただくことで、町内外あるいは県内外の住民や企業従事者の皆様に、広い視野を持って地域や日本の将来を考えていただく機会として開催するものです。これまでに計6回開催し、 延べ2千人近い方が聴講され、好評をいただいています。

また、将来の日本のものづくりを支える技術者を育てるべく、平成24年に幸田町少年少女発明クラブを立ち上げました。企業の技術者や大学の先生方が指導員となり、 子どもたちに科学の楽しさと創造する喜びを伝えています。

おかげさまで、全国少年少女チャレンジ創造コンテスト(公益社団法人発明協会主催)に2年連続でクラブ員が出場し、いずれも栄えある賞を頂戴することができました。

これからも、ものづくり人材を育てていくことで、本地域のものづくり産業の更なる発展に努めていきたいと考えています。

愛と幸せのあるまち

わがまち「愛知県幸田町」。

ここには「愛」と「幸せ」があります。

幸田町では、この愛と幸せをテーマに住民参加型ミュージカルを創作上演したり、歌手の加藤登紀子さんにお願いして、「はっぴーらんど」というオリジナルソングを作りました。

愛や幸せの尺度は人それぞれですが、人々が幸田町を訪れることによってそれを体感し、幸田町に住むことによってそれを実感していただけるまちづくりを今後も進めていきたいと思います。