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 まちづくりに翔ける思い

印刷用ページを表示する 掲載日:2009年6月29日

福井県永平寺町長 松本文雄

平成18年2月13日に3町村が合併し、人口2万5百人、面積94.3平方キロメートルの新永平寺町が誕生しました。曹洞宗大本山「永平寺」、福井県立大学、福井大学医学部が立地し、県内最大の河川である九頭竜川の中流域に位置し、県都・福井市に近い絶好の条件、また北陸自動車道と現在建設中の中部縦貫自動車道と二つの高速道路が走り、文化、教育、観光、交通、産業の、どの分野においても優れた土地柄であるといえます。

私は、今、新しいまちづくりを進めておりますが、この永平寺町が持っている特色を生かし、 子どもたちや住民が優しさや温かさを感じる「活力と温もりのあるまち」を目指したいと考えております。本町には、長い歴史を持つ大本山「永平寺」があり、他県からは「福井」より「永平寺」のほうが通りがよいといわれており、世界にも通じる県内きってのブランドであります。また、県立大と福井大医学部、二つの大学を持つ、実に恵まれた学園地域。福井市からは近距離にあり、車だと十数分で、住宅地としても絶好の土地柄であります。

「宝物」に見える地理的好位置や文化財など既存の価値を高め、持ち味を生かすため、観光や地域産業の育成、道路網の整備を進めるとともに、少子高齢化が進む中、福祉の充実や教育環境の整備、子育て支援や健康づくりに努力しているところであり、特に、いかに若年層を減らさず、まちの活力として育てるか、難問だが、今、教育、そして子育てに力を注いでいるところであります。子育て支援が効果を上げるには、景気や政治情勢に左右されない政策を貫き、息の長い取り組みが必要であると考えております。子どもの医療費の無料化、学校給食に有機農法による地元産コシヒカリのレンゲ米の提供、子どもが安心して外で遊べる環境を整えるため、キッズデザイン子どものまちづくり事業など、本町独自の事業に取り組んでおり、これからもさらに子育て支援の充実を図り、少子化の流れを変えたいと思っております。

また、まちづくりを住民本位で進めるために、本町では様々な施策に意見や提案をしてもらうまちづくり委員会「希望の永平寺創造委員会」 を設置しています。自由に意見を述べてもらう住民代表機関として、委員会の意見を重く受け止め、町政に生かし、新たな施策立案でも重要な役割を担っていただいております。

町政は町民に支えられて成り立つ ものであり、町民一人ひとりの町政への信頼なくしてはまちづくりの推進は望めません。私は「愛町普遍」の精神のもと、町民の皆様にも愛町心をもっていただき、皆様と一緒に新しい永平寺町の創造に、今後とも誠心誠意取り組んでまいりたいと思います。