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 日本一小さな舟橋村

印刷用ページを表示する 掲載日:2009年6月8日

日本一小さな舟橋村

富山県舟橋村長 金森勝雄


舟橋村は、富山平野のほぼ中央部に位置し、県都富山市まで車で20分、電車で13分という利便性の高さと、立山連峰を一望できる恵まれた自然環境にある緑豊かで住みやすい文化的な都市近郊農村です。

基幹産業は農業であり、北アルプス連峰を源とする常願寺川水系の清水と肥沃な土地から生産されるコシヒカリは、「アルプス米」としてブランド化されて高い評価を得ております。また、野菜づくりも活発化し、地産地消事業として、富山県農業改良普及センターの指導を受けながら、認定農業者や集落営農組合等が、えだまめやカボチャ等、特産品の開発に取り組んでいます。

また、近年市町村合併が進む中、住民の幸せを最優先に考えて、村政を語る会等を開催し、住民の意見も十分に検討し、独立独歩の道を選択した結果、北陸3県で唯一の村となりました。

(舟橋村が誇れる全国トップ級のもの)

1.日本一面積の小さな自治体

面積が3.47平方㎞、縦・横それぞれが、約2㎞。村中心部に位置する小中学校への通学距離は1㎞と非常にコンパクトな村です。全国各地で小規模自治体の合併が進んだことにより、平成18年3月27日に日本で1番面積の小さな自治体となりました。

2.人口増加率全国2位

立地環境の良さを活かし、平成元年から取り組んだ人口増対策が、功を奏し、平成4年の人口1,450人が、平成19年には2,900人を超え、平成17年度国勢調査では、人口増加率24.22%と全国第2位になりました。また、村民の平均年齢が38.3歳と非常に若いのが特徴です。

3.図書館利用率全国1位

富山地方鉄道舟橋駅と一体化した舟橋村立図書館は、平成10年のオープン以来、村民一人当たりの年間貸出冊数が40冊を超え、全国1位を続けています。

これは、図書館利用の利便性を考えて、駅南にパークアンドライド方式の200台余り収容できる駐車場を整備し、村内外の方々から好評を得ていることと、何よりも図書館職員のきめ細かいサービスが、利用者の増加につながっていると思っております。
 
◎課題と対応

舟橋村は先にも述べたように、人口増加率が全国2位、平均年齢が38歳と活気に満ちあふれています。しかし、年齢構成では、18歳から28歳までの人口が少なく、これは、大学進学のため、県外へ流出していることが第一の理由と考えられます。今後児童の数が減ってくれば、一気に高齢化率が加速するものと懸念され、早急な対応が必要だと考えています。

そのためには、特色あるまちづくりの確立が必要です。

これまでは、舟橋村の利便性を活かし、立地環境の良さを武器に宅地造成による人口増対策を図ってきましたが、今後は、多様化する住民ニーズをいかに実現できるかが勝負となり、人々は魅力ある生きがいの持てる自治体へとより一層集中するものと思います。

少子高齢化が進む中、この村が独立独歩を維持するには、若い世代を中心としたまちづくりを図る必要があります。

その実現のためには、本村の持つ保育所施設・小中学校各1校という特徴を生かし、地域と連携した保育事業や、小中一貫教育等小規模自治体だからできる特色ある教育を展開することと同時に、住民の意見やアイデアを生かし、地域の実情に応じたきめ細かな行政サービスを行うため、住民が中心となり、自らがまちづくりに参画できる形に変えていくことが大切であります。

それは、住民と行政が総合計画という共通の目的を持ち、お互いの役割を明確にまちづくりを実践することであります。行政は、住民主役のまちづくりを支援する役割を持ち、住民の能力を十分に組み込めるシステムづくりが必要であります。住民は、行政に関心を持っていただくと同時に自分たちのまちは自分たちが創るという意識を持って、地域活動に参加していく方向づけが大切だと考えます。

私は、住民と行政が、協力しながらまちづくりを進めていく体制の確立が、私に課せられたテーマであると思っています。