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 今、みやぎは変わる

印刷用ページを表示する 掲載日:2008年3月3日

今、みやぎは変わる

宮城県美里町長 佐々木 功悦


今年の「宮城」は全国に注目され、大きく飛躍する年になりそうです。

その要因の1つは、本年10月~12月に「仙台・宮城デスティネーション・キャンペーン(DC」が開催されることになり、現在、観光振興の重要なプロジェクトとして官民一体となって体制整備が進められています。デスティネーションキャンペーンとはDESTINATION(目的・行き先)とCAMPAIGN(宣伝)の合成語であり、開催地の自治体や観光関係者とJRグループが連携して実現する大型観光キャンペーンです。

これは近年、地域における景気回復の足取りの重さや人口減少の加速化が指摘される中、観光振興が地域経済の底上げを図る有効な手段の1つとして注目されています。DCは昭和53年に和歌山県を対象に開催された「きらめく紀州路キャンペーン」に始まり、以来対象地域を替えながら3ヶ月程度を標準に、年に概ね4回のペースで開催されてきました。今回の宮城での開催は全国で133回目、東北地方においては19回目にあたりますが、不思議なことに宮城県単独では初の開催とのことで、これには正直驚きました。

宮城県や県内36市町村及び近隣県の一部自治体の参加のもとで、キャッチフレーズを「美味し国伊達な旅」とし、現在、各参加自治体などからの提案を受け、その選定などが行われているところです。

交流人口の積み増しを意図した観光振興は、地域経済産業の持続的な成長を促す上で重要な政策と考えられます。仙台・宮城DCがこの目的に向けた確かな一歩になることを期待したいと思います。わが町も眠っている観光資源を掘り起こしながら、住民との協働で積極的に取り組んでいるところです。

2つ目の要因は、トヨタ自動車グループのセントラル自動車が、神奈川県にある本社工場を宮城県に移転すると、昨年秋に発表されたことです。また半導体製造装置メーカーの東京エレクトロンの大規模な新工場建設も既に決定され、製造業を中心とした「ものづくり」の推進に取り組んでいる宮城県にとっては、大きな起爆剤になることは間違いない現状にあります。両社とも平成22年春に操業開始予定で関連企業の進出も多く打診されており、数千名の雇用者数も見込まれ、とてつもない経済波及効果が生まれそうです。

今や県内各市町村ともにその話題で持ちきりで、各々の市町村が、いかにして企業立地や従業員の定住化を図ろうかと懸命です。取り組み次第では大きな地域間格差を生むことも予想され、私にとっても今年は地域間競争に勝ち抜くための勝負の年になりそうです。

さて、昨年を思い起こすと、目を覆いたくなる悲惨な事件が目立ち、また人を信じることが難しい世相でもありました。今年こそは平穏な社会を・・と、祈らずにはいられません。つい先日地元紙の声の欄に「女性に贈ることば三六五日」という本の紹介があり、私自身も今年の目標にしようと思う言葉がありました。それは「“ありがとう”は奇跡のことばである。口に出せば元気が出る。耳に入れば勇気が湧く。」という言葉です。何と明快な言葉でしょう。「ありがとう」の言葉は、人間関係の潤滑油になるということです。

ありがとうの言葉が、口からたくさん出る一年にしようと思っています。ありがとうの言葉があふれ、一人ひとりが傲慢な心を廃し平穏な社会に、そして暗い世相に奇跡が起きますように祈りたいと思います。