ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町村長随想 >  若者が魅力を感じる町に

 若者が魅力を感じる町に

印刷用ページを表示する 掲載日:2005年3月14日

石川県町村会長職務代理者
志賀町長
 細川 義雄


志賀町は、日本列島の真中に日本海へ左手を軽く握って突き出した形のような能登半島、その中央部の西側に海に面し、実り豊かな農地と緑の丘陵地に囲まれた田園商工都市であります。昭和45年に志賀町と高浜町が大同合併し、今年で35年を迎えようとしており、その間、大型プロジェクト「志賀原子力発電所の立地」、「能登中核工業団地への企業誘致」、「志賀の郷観光リゾート開発」をまちづくりの三本柱に据え、電源立地と共生する、農林水産業と工業、観光などの各産業のバランスが取れ、安全で安心感を与え、「豊かさが実感できる、住んでみたいまち」を目指して着実な歩みを続けてまいりました。
原子力発電所については、四半世紀の時の経過を得て、漸く1号機が昭和63年12月に着工し、平成5年7月に営業運転を開始しております。2号機は平成11年8月に着工し、平成18年3月の運転を目指し、現在、建物、各種設備はほぼ完成し、系統試験及び最終検査を実施しております。能登中核工業団地については、地域振興整備公団が昭和52年4月に着工し、昭和54年の分譲開始以来、進出企業は28社、雇用者数は千名弱で、分譲率では62%に達しております。志賀の郷観光リゾート開発については、通過型観光から滞在型観光へ脱却するために民間デベロッパーとの共存共栄により開発したものであり、今では年間観光客が30万人も訪れる北陸でも有数な規模を誇るスポーツ・レクリエーションゾーンとなっております。
優秀な先達者の方々の叡智と労苦によりまして、3つのプロジェクトが特に連携することなくそれぞ、れに推進してきましたが 発電所関連企業が工業団地へ進出したり、発電所や工業団地の社員がリゾート施設を利用したりして、毛利元就の三本の矢ではありませんが、お互いに相乗効果を発揮して現在の形となっており、どれが欠けても今の志賀町がなかったものと考えています。今後は、これら三大プロジェクトを有機的に連携させてより充実させていき、地域の活性化に結びつけていきたいと思います。
また、地下1,500mから湧き出る豊富な温泉を利用した露天風呂、大浴場、そして屋内温水プールなどの「アクアパーク シ・オン」と旬の農林水産物、加工品、民芸品などを直売する「みちのえき旬菜館」、町の四季、文化及び観光を展示紹介する「地域の文化館」、足湯も楽しめる「しらさぎの湯」などからなる道の駅「ころ柿の里 しか」が昨年4月にオープンしており、町内外から大勢の人が、訪れ大変好評を博しております。昨年の12月末で、16万7千人を突破し、目標としておりました年間18万5千人を軽く突破する勢いであり、喜んでおります。
一方では、南欧風のパティオ棟と豊かな自然に囲まれた安らぎのガーデン空間に500種類を超える花々が咲き競い、訪れる人々に癒しと笑顔をわけてくれる「花のミュージアム フローリィ」も昨年4月に相前後してオープンし、冬期問は閉鎖しておりますが、昨年は8万人を超えており、ほぼ予想どおりの入込み客となっております。今年は、皆様に喜ばれるよう更に内容を充実させて3月20日からの開館を予定しており、期待していただきたいと思います。