ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町村長随想 >  健康な毎日を

 健康な毎日を

印刷用ページを表示する 掲載日:2003年1月20日

栃木県町村会長 黒羽町長 斎藤典男

緑美しい八溝山系の山並みと平坦な田園地帯、さらに町の中央には清流に恵まれた那珂川が流れ、四季折々の豊かな自然がいっぱいな黒羽町に生まれ、生活できることを誇りに思っております。

町長に就任して3期、12年になりますが、健康を第1に考えながら、毎日仕事に励んでおります。

近年、週休2日制とともに余暇を利用した健康づくり、また生活習慣病の予防に対する関心が高まってきており、子どもからお年寄りまで気軽にできるスポーツも盛んに行われ、本町としても健康増進や心身のリフレッシュを図るために、町民1人1人スポーツを提唱し、生涯スポーツの振興を図っております。

これまで、町の活性化を図るため「芭蕉の里のまちづくり」を推進し、各種の事業に取り組んで参りました。特に、昨年(平成14年)4月、町の中心市街地の活性化を図ることとして那珂川に歩道橋を建設しました。歩道橋の途中に、四季折々の那珂川を眺めるバルコニーを4か所設置、夜も歩行を楽しめる橋として簡単なライトアップも行っております。この橋の整備によって、町民の方々の健康づくりにも変化が現れ、これまで行って参りましたウオーキングやジョギングの新たなコースとして利用者が増加しております。自然に溶け込んだ新たな憩いの場、町のシンボルとして観光客の増加に期待しているところです。

私たちの食生活を考えてみても、日本人は古くから米を主食として生活して参りましたが、現在は食べ物の種類も多く、ほしいものや美味しいものがいつでも食べられる豊かな時代となって参りました。年々、平均寿命も延びてきており、わが国の平均寿命は男子78.07歳、女子84.93歳と、世界でも有数な長寿国となっております。昭和22年には男子50.06歳、女子53.96歳と、この50年間、男女とも平均寿命が延びたということであります。これは、医療技術の進歩や生活環境の改善など、さらに栄養改善運動が体位・体格を向上させてきたという記事が載っておりました。しかし、平均寿命は延びましたが健康寿命は平均寿命と同じではないと指摘しております。これは、長生きはしているが、介護を要するお年よりの方が多いということであります。

生活の近代化、合理化とともに私たちの生活は、日常、体を動かす生活からテレビを見たり、IT革命の進歩によりパソコンに向かう動きの少ない生活に移り変わってきております。また、食生活においても手づくりから、手間や時間をかけないもの、外食へと変化してきているのが現状であります。便利で、考えによっては経済的でもあると思うかもしれません。しかし、このような生活リズムではエネルギー、脂肪などの摂取過剰になりかねません。生活状態などを考慮し、運動と休養を十分に取った生活が必要であります。

健康は「身体的、精神的にも、また社会的にも完全に良好である状態」であるといわれます。変化の激しい現代社会の中、さまざまな欲求不満、不安な気持ちを体験します。過度のストレスをためることなく安定した生活を維持し、自分を見つめる余裕を持てる「こころ」が健康といわれております。

私の健康法として、好きなゴルフをして楽しんでおります。

緑の芝生と四季折々の美しい自然に囲まれたコースでのプレー、汗を流すことはとても爽快な気分になれます。人それぞれ、いろいろなスポーツをし、健康管理に努めていると思います。これからもゴルフを趣味として、自然環境の中で日ごろのストレス解消やお互いの交流を深め、自分に合った運動量で健康管理や体力の保持に努めて参りたいと思います。