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 ビーチボールでCI戦略

印刷用ページを表示する 掲載日:2001年2月19日

ビーチボールでCI戦略

富山県朝日町長 魚津龍一

私たちの町は、富山県の東端に位置し、東は新潟県青海町・糸魚川市、南は長野県白馬村と接する県境の町で、町の東南部には白馬岳(2,933メートル)朝日岳(2,418メートル)を主峰とする北アルプスがそびえています。平成8年に「日本の渚百選」にも選ばれた宮崎・境海岸は「ヒスイ海岸」とも呼ばれ、ヒスイの原石を拾うことが出来ます。海抜0メートルから3,000メートル級までの標高差を持ち、海・山・川の自然に恵まれ、面積の約60%が「中部山岳国立公園」などに指定されている風光明媚な景勝の町です。

ビーチボール競技は、「町民ひとり一スポーツ」を社会体育の重点目標に掲げ、日頃スポーツに親しむ機会の少ない女性や中高年層も気軽にできるスポーツの開発・普及を目的に考案しました。

この競技は、昭和30年代から農村の生活改善の一環として「腰まがり予防」のためにバレーボールが取り入れられ盛んであったことに起因しますが、高度な技術が要求され特定の人に片寄るようになっていたことから、①幅広い年代層に親しまれる②天候に左右されない屋内でできる③突き指しない柔らかいボールを使う④コートはバドミントンコートの広さを使用する等を基本に研究が進められ、「いつでも、どこでも、だれでも」手軽に楽しめ老若男女に親しまれるスポーツとして、昭和54年に誕生しました。

そして、昭和59年から全国親善交流大会(参加者705人)を開催し、第17回全国ビーチボール競技大会(2000・9・9~10)には全国各地から2,233人の選手が参加“白と緑”のボールを追い掛けて頂く一方、平成6年からは「健康を楽しもう!」を合言葉に60歳以上の人の大会“翡翠カップ”ビーチボール全国大会も開催しています。第七回を迎えた翡翠カップ(2000・7・8~9)も、60歳から最高齢者84歳まで年々多くの参加を頂き和やかに開催されていますこと、心から感謝申し上げております。

今や、町の一大イベントとして定着し、ビーチボールの普及と共に「ビーチボール=朝日町」として知名が全国に広がっている事実は、単にスポーツとしての効果だけではなく、町の魅力と独自性を広げるCI手法としても有効なものとなっています。

ビーチボール競技は、健康づくりスポーツとして楽しむ面と競技スポーツとして競い合う両面を持った魅力的なスポーツです。テニスのウインブルドン、マスターズゴルフのセントアンドリュース、高校野球の甲子園の様に開催地に頂上性を持たせ、歴史を重ねるごとに大会に風格と権威を生みだし、ビーチボール競技の世界でのブランドとして「朝日を目指す」といった方向を引き出しながら、町の個性を内外へ大きくアピールするとともに、交流人口や町の活性化を引きだす起爆剤として大きな期待を寄せています。

私は、6人兄弟の末っ子の次男としてこの世に生を受け高校卒業後は就職をと考えていましたが、亡き父が「大学へ行って多くの友人関係と人生経験を積んで来い。然し卒業すること。」を言い聞かされ進学しました。昭和40年代初めは学生運動時であり多くのことを学び、故郷に帰り家業(米販売)の見習中ながら商工会青年部活動に参加、またも多くの友人と出合い、町議会議員定数削減時の無投票はいかがなものかと立候補を決意し当選。その後町長選にも立候補、早いもので四期半ば町政を担当させて頂き、全身全霊“町民とともに笑い、町民とともに泣く、温かい心の通う町政”を政治信条として、開かれた行政の実現と行政サービスの向上に努めたいと思っております。