宮城県大郷町長 石川 良彦
大郷町は、宮城県の中央に位置する、いわゆる「宮城のへそ」の町です。人口は約7千3百人。仙台市中心部までは車で約50分、三陸自動車道松島大郷インターチェンジと東北自動車道大和インターチェンジに近接しており各地へのアクセスが良好です。町中心部には「道の駅おおさと」を中心に町内外の多くの方々が交流する拠点エリアが形成されています。
昨年9月7日に町長に就任して以降、町民の方々のご理解とご協力のもとさまざまな施策の実現に向けて邁進する日々を送っていますが、その基盤にあるのは、私自身が若い頃から取り組んできた地域活動であり、また、議員時代も通して積み重ねてきた地域の方々との交流です。
私は、若い頃から青年団活動や公民館の分館活動などの地域活動に力を入れてきました。私自身、地域の仲間たちと力を合わせて地域を盛り上げることが好きなこともあり、精力的に取り組んできました。活動の中では、若者としての意見を地域の年長者にぶつけることもありましたが、先輩方にはそれを聞き入れてもらってきた経験があります。その経験から、町長就任前からも、そして町長になった今でも、若い世代の方々が自らの意見を言える場を作ること、若い世代の声を積極的に聞くことを大事にしています。
また、長年、議会人として住民や各種団体の方々の意見をさまざまな場面で伺ってきましたが、これも町長として仕事をするに当たっての大きな糧となっています。特に若い方々の声を聞くことは私にとっても大きな喜びであり、「新成人との座談会」やこどもたちとの触れ合いの場などを通して「大郷町をこんな町に」という真っすぐな意見を聞かせてもらっています。商業施設が少ない、若者が集う場所が少ない、交通の便をもっと良くしてほしいなどの意見をいただいていますが、現時点では実現できていないものが多くあります。町長になった今、こうした町民の声に応えていきたいと考えています。
私は町長選に立候補するに当たって、「生活しやすいまちづくり」、「子育てしやすいまちづくり」、「助け合いのまちづくり」、「活力のあるまちづくり」、「教育に力を入れるまちづくり」、「町民総参加のまちづくり」の6つの柱を公約に掲げました。いずれも町民が大郷町に希望を持てるようにしたいとの思いから掲げたものですが、町民からはとりわけ、スーパーマーケットの誘致、企業誘致、若者が集える場所、公共交通の利便性向上を望む声が大きく、これらをどうやって実現していくか、役場内で議論を重ねているところです。
本町の財政事情は、御多分に漏れず苦しい状況が続いています。町が抱える課題、住民ニーズはどれも優先度の高いものではありますが、まずはできることから一つずつ取り組んでいかなければなりません。手始めに役場1階のカウンターの改善を行いました。窓口対応の際、従来は来庁者が立ったまま話をしたり書類を書いたりする場面がありましたので、カウンターの一部を撤去して机と椅子を置き、即席でローカウンターに改修しました。また、「道の駅おおさと」2階の利用頻度が低い会議スペースを、市販の遊具を購入して約30万円の予算で小さなお子さんが安全に遊べるキッズスペースにリニューアルしました。利用された方からは好評価をいただいております。このように、お金をあまりかけずともちょっとした気付きで住民サービスの向上につながるさまざまな改善をすることができます。
―まちづくりは人づくり―私は職員に対して、自ら考え、積極的に提案してもらうよう常々求めています。職員のやる気こそが、役場全体の空気を変え、大郷町をより良い方向に進めてくれると期待しています。
私は町民が大郷町の「誇れること」を増やしていきたいと思っています。どんな些細なことでもいいのです。その積み重ねが、町民が大郷町を『自慢できる町』として胸を張ることができると信じています。