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誰もが幸せに暮らせるまちをめざして

印刷用ページを表示する 掲載日:2026年2月23日更新

茨城県阿見町長 千葉 繁茨城県阿見町長 千葉 繁
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 阿見町は茨城県の南部に位置し、日本第2位の面積を誇る霞ケ浦の南に面しています。大正時代には、霞ケ浦海軍航空隊が設置され、昭和14年には海軍飛行予科練習部(予科練)、翌年に土浦海軍航空隊が設置され、海軍の町として全国的に知られるようになりました。その後、昭和30年に、旧4町村(阿見町、朝日村、君原村、舟島村の一部)の合併によって現在の阿見町が誕生しました。

 そして昨年、阿見町は町村合併70周年という大きな節目の年を迎えました。令和5年10月には、初めて常住人口5万人を突破し、現在は令和9年11月の「令和初の単独市制施行」をめざし、人材育成や啓発活動などに取り組んでおります。

 全国的には人口減少が続く中、当町では子育てしやすい環境の整備や、都市基盤づくりを着実に進めてきたことにより、若い世代の転入が増えております。子どもの数も増加しており、持続可能な未来に向けての力強い希望となっています。本年4月には、子育て世帯の交流や相談の場となる施設として、阿見町として初めての「指定管理者制度」と「ネーミングライツ」を採用した、「阿見町子育て支援センター」を開設する予定です。

 引き続き、阿見町を選んでくださった方々に、阿見町に来てよかった、これからもずっと住み続けたいと思っていただけるような環境づくりを推進してまいります。

 こうした町としての取組をより一層強化するため、また「市制施行」を視野に入れ、現在当町では、組織体制の強化や人材育成を進めております。「市制施行」は、行政サービスの向上と、地域の自立性を高めるまたとない機会であり、持続可能な未来に向けての大きな挑戦となります。その実現に向けて、町民の皆さまとともに一歩一歩着実に歩んでまいる所存です。

 当町は、令和6年5月に、内閣府から「SDGs未来都市」に選定されました。令和7年度からは、未来都市として先導的な取組を進め、同年6月からは、SDGsの取組を行う企業・団体を「阿見町SDGsパートナー」として登録する制度を開始いたしました。これまでに13の企業・団体に登録いただき、フードロスの削減、近隣道路の清掃活動、太陽光発電の活用などに取り組んでいただいております。1月には町公式メタバース空間を開設し、霞ケ浦の浄化を呼びかける発信もしております。

 阿見町は、霞ケ浦や日本百名山の筑波山を望む豊かな自然環境、霞ケ浦を周遊するサイクリングコース「つくば霞ヶ浦りんりんロード」や、近い将来、霞ヶ浦導水事業によって実現するであろう「泳げる霞ケ浦」などの観光資源、まちづくりの担い手となる堅実な地域コミュニティ、若い世代の転入や子どもの数の増加など、将来にわたって持続可能な発展に向けた大きな可能性を秘めています。

 また、令和4年6月には、町内に元横綱稀勢の里が親方を務める二所ノ関部屋が開所し、令和7年には所属する大の里関が、二場所連続優勝を果たして横綱に昇進しました。町をあげて綱取りを応援してきた中、開所から3年あまりという短期間で、念願だった横綱が誕生し、町は歓喜の渦に包まれました。

 この恵まれた環境と、首都東京まで約60㎞という地理的な強みを存分に活かしながら、先人が築いてきた現在の町の姿をさらに発展させ、未来に繋いでいくことが、現在、町政運営を担わせていただいている私に課せられた重要な使命であると感じております。

 これからも、すべての世代の住民が、安心して暮らし、住民一人ひとりが主役となる「地域力が高く誰もが幸せに暮らせるまち」を築くこと。それこそが、私がめざす未来の姿です。