佐賀県江北町長 山田 恭輔
江北町は、東西5・6㎞、南北7・2㎞、総面積24・88㎢で佐賀県のほぼ中央に位置しています。またJR長崎本線、佐世保線の分岐点であり特急列車の停車駅を有しており、かつ国道34号、207号の分岐点でもあります。近隣都市まで車で20~30分圏内に含まれており、県外の大都市へも特急電車で1時間圏内と通勤・通学に利便性の高い町です。江北町の人口は、現在約9、600人です。昭和35年に16、379人でピークを迎え、昭和44年に杵島炭鉱が閉山すると10、546人まで減少しました。地元雇用の創出のための企業誘致などを行い、昭和40年代後半には人口減少に歯止めがかかり、現在の人数に至っております。人口がほぼ横ばいで維持できているのは、県内で地理的に利便性の高い場所に位置していることが一つの要因と言えます。次の世代を担う子どもたち、その子どもたちを見守っていく子育て世代への支援として、「学校給食費無償化」や「待機児童解消」など、子育てしやすい環境づくりに取り組み、令和元年には、町の新たな交流拠点として「みんなの公園」を整備しました。公園には、芝生広場やカフェ、フリースペースなどがあり、過ごしやすい空間として子育て世帯はもとより、町内外の皆さんに好評をいただいています。
また、今年4月に、町の防災行政無線や災害時の緊急通知などをスマートフォンやタブレット端末などで受け取ることができるアプリの運用を始めました。「江北町くらしの情報ナビ」、愛称は「へそなび」として、普段は町からのお知らせやイベント情報を、緊急時は避難情報などを、「いつでも、どこでも」受け取ることができ、「何度でも」聞き直しができます。
今後も、「安全・安心・快適」に向け、「子や孫が誇れる郷土 江北」を目指し、利便性の高い、暮らしやすいまちづくりに取り組んでいきたいと思います。
さて、江北町は令和4年に「町制施行70周年」を迎えます。この記念すべき節目には、町民の方々はもとより、江北町にゆかりのある方々とともに祝う「町制施行70周年」にしたいと考えております。昭和57年以降の町の歴史を後世に伝える「江北町誌の発刊」、江北町にゆかりのある方へ町の今をお伝えする「ふるさと便り」や「里帰りツアー」など、さまざまな企画を予定しています。
また、江北町の交通の拠点である「肥前山口駅」は令和4年秋に「江北駅」へ改称し新たなスタートを切ります。長い歴史を持つ「肥前山口駅」のバトンを受け継ぎ、江北駅として皆様に愛される駅、また、駅を活かしたまちづくりを進めてまいります。
その一つとして、江北駅誕生に先立ち、令和4年春に駅北口にコンテナショップ「エキ・キタ」を整備します。町内外の事業者に飲食店を中心に出店いただき、駅周辺の活性化とにぎわい創出につながる取組を行います。
江北町が30年後、町制施行100周年を迎える際にも江北町として豊かで活力のある町でありつづけるために、町民の皆様とともにまちづくりを進めます。「子や孫が誇れる郷土、江北町」となるよう「持続性」「多様性」「自発性」をキーワードに町政運営に努めてまいります。