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全世代・全員活躍型 「生涯活躍のまち」さんごう

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年2月22日

奈良県三郷町長奈良県三郷町長 森 宏範

三郷町は、奈良県の北西部に位置し、大阪府八尾市、柏原市、奈良県平群町、斑鳩町、王寺町と隣接している、人口約23、000人の町です。

当町は、古くから草履の産地で、最盛期には全国の8割が生産されていました。しかし、担い手不足、需要減少等の衰退の一途をたどってきました。そんな中、健康ブームにあやかり「ケンコーミサトっ子」や、デザイン性にも重要視した「DESIGN SETTA SANGO」という、伝統産業を残しつつ、より良いものをつくりたいと考える若者の力・アイデアが発信されている町でもあります。


平成30年に「童謡のまち」宣言!!

「きらきらぼし」で有名な作詞家・武鹿悦子先生が町内在住であること、「童謡」という言葉が誕生して100年目であったこと、そして広く住民のみなさんの心に「ふるさと」を育むため宣言しました。また、図書館には武鹿文庫、駅前広場には「きらきらぼし」のメロディが流れるオルゴール水車もあります。その横には日本で3番目に古いケーブルカーもあり町を訪れる方を迎えます。

「ケーブルカー」が出てきたところで、私の生い立ちを少しご紹介します。私は三郷町南畑(現在は信貴南畑)で生まれ育ちました。保育園、小学校3~6年、中学校、高校とこのケーブルカー通学をし、小学1年、2年生は三郷小学校南畑分校に通いました。分校は「二十四の瞳」を連想させるような、1年生6人、2年生6人、先生1人の複式学級で本当に楽しい思い出がたくさん詰まっています。三郷町の前身は、三郷村です。三郷村は明治22年に立野村、勢野村、南畑村が合併して出来た村です。私はその大字となる南畑に30年、立野に18年、勢野に13年(現在)住み、三郷町をくまなく見て、地域の方々と直にふれあえたのが大きな財産であり、自慢であり、三郷町愛の大きさの根源かもしれません。


令和元年7月1日 SDGs未来都市に選定!!

未来を担ってくれる子どもたちのための環境問題や町の課題をICT技術を活用し、解決すべく「人にも町にもレジリエンスなスマートシティさんごう」の実現に向け、2030年を目標とし、SDGsの理念のもと積極・果敢にチャレンジしています。


令和2年6月19日 日本遺産認定!!

奈良時代に平城宮と大阪の難波宮を結ぶ官道として発展し、聖徳太子によって整備された「龍田古道」と4万年前から地すべりが繰り返されてきた難所「亀の瀬」。この2つが織りなすストーリーを【もう、すべらせない!! 龍田古道の心臓部「亀の瀬」を越えてゆけ】というタイトルのもと、日本遺産認定を受けました。町内にある歴史資源を有効活用し、地域の魅力を最大限に引き出すことで、観光事業に積極的に取り組んでいます。また、地域の歴史資源を発掘・魅力発信することで、住民のみなさんの郷土愛(シビックプライド)を育み、地域経済の発展へとつなげたいと考えています。


教育機関の充実!!

一方、教育に目を向けますと小・中学校はもちろんのこと、町内には奈良県立西和清陵高等学校、奈良学園大学、ハートランドしぎさん看護専門学校、奈良県立病院機構看護専門学校を有します。


以上のことから、三郷町は自然と歴史・文化そして教育が見事に調和した町で、住民のみなさんが、生まれ育って安らぐ地であること。「ふるさと三郷」を守っていくことが重要課題だと思っています。そして、住民のみなさんと心を一つに一歩一歩着実に前進し、全世代・全員活躍型「生涯活躍のまち」を目指します。