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『住みたい 住んでよかった ともにつくる“やすらぎ”と“ほほえみ”のまち』

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年7月29日

大阪府熊取町長 藤原 敏司氏 顔写真大阪府熊取町長 藤原 敏司

私が生まれ育ち、そして暮らす熊取町は、大阪府の南部に位置し、町域は南北に長くて東西に狭く、木の葉のような形をしています。総面積は17.24㎢で、43,647人(平成31年4月末現在)の人々が暮らす府内で最大の町です。

大阪都心部から電車で約30分、関西国際空港から電車で約15分の距離という利便性の高い立地で、JR阪和線の快速が停まる「熊取駅」が最寄り駅になります。瀬戸内海気候区の東の端に位置しているため、温暖で雨量も少なく、快適で暮らしやすい気候風土です。

快速の停車を契機にベッドタウンとして発展してきましたが、一方で、京都大学複合原子力科学研究所をはじめ、大阪体育大学、関西医療大学、大阪観光大学の4つの大学等が立地する学園都市でもあります。

町が誇る森林公園「奥山雨山自然公園」は、「大阪みどりの百選」や「水源の森百選」にも選定されており、特に永楽ダム周辺は桜の名所として訪れる人を楽しませてくれます。

また隣接する「永楽ゆめの森公園」には、大阪府内最大級の滑り台やスケートボード場、関西国際空港や淡路島、明石海峡大橋が一望できる丘もあり、ファミリーで楽しむのにはぴったりの公園です。

また、7月にハスの花が見頃を迎える「長池オアシス」は、水と緑に囲まれた親水空間で、熊取を代表する憩いのスポットとなっています。昨年には、オアシスの管理をされている長池オアシス管理会が「第28回全国花のまちづくりコンクール 花のまちづくり大賞 団体部門 国土交通大臣賞」を受賞されるなど、各方面から高い評価を受けています。

さて、私は「熊取を良くしたい、その思いは誰にも負けない」の思いで平成28年に町長に就任し、今4年目を迎えていますが、就任当初から「町の発展の歩みを止めることなく、次世代のために、この素晴らしいまちを引き継いでいく」ことを責務と感じ、鋭意町政運営に取り組んできました。

とりわけ、少子高齢化の進展と人口減少社会の到来は本町も例外ではなく、今こそ、子育て支援等の福祉サービスの提供、まちの活力やにぎわいの維持・創出に向けた取組を通じて、住民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりの実現が重要と考えています。

まず、教育の充実については、昭和35年からの中学校での学校給食の実施や全小中学校での学校プールの整備など、これまでも環境の充実に先進的に取り組んできましたが、近年では、「教育のまち“くまとり”」のブランド確立のため、子どもを取り巻く様々な問題に対応する「スクール・ソーシャル・ワーカー」を全小学校区に配置し、いじめの防止、早期発見、早期解決を図ること等で楽しい学校生活の実現を目指すほか、全小中学校の各教室へエアコンを設置するなど、ソフト・ハードの両面で積極的に取り組んできました。

また、健康づくりの面では、大阪体育大学の協力により作成した体力づくりプログラム「タピオ体操+(プラス)」の普及に取り組んでおり、ストレッチや筋トレに加え、おくちやあたまの体操を加えることで、日常生活での体力向上等を目指しています。さらに、体操を契機に住民の皆さんが集い憩う場として「タピオステーション」の整備も進めており、“健康長寿”の元気なまちを目指しています。特に昨年11月からは㈱よしもとクリエイティブ・エージェンシーの協力によって、新たに若手芸人が参画し、お笑いも交えながら体操をより楽しんでいただける工夫も行っています。

このほか、新たなにぎわい創出の仕掛けとして、周辺ではとても珍しいブルーベリー農園(「和田山 BERRY PARK」)の開設運営を支援しており、今月プレ・オープンしました。町内外問わず、さらなる交流人口の増加につながることを期待しています。

本町には自然を活かした見どころが盛りだくさんです。お越しの際にはぜひお立ち寄りください。