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宮崎県五ヶ瀬町/GO!GO!五ヶ瀬!! ~町制施行70年~

印刷用ページを表示する 掲載日:2026年2月9日更新

茶畑

▲茶畑


宮崎県五ヶ瀬町

3348号(2026年2月9日)
宮崎県五ヶ瀬町 企画課


  1. 五ヶ瀬町の概要~特異な自然環境~
  2. 五ヶ瀬釜炒り茶~唯一無二の特産品~
  3. 五ヶ瀬ハイランドスキー場~日本最南端のスキー場~
  4. 桑野内地域における取組~夕日の里づくり推進会議~
  5. 新たな取組~ぎおんの里づくり協議会~
  6. 新たな取組~ごかせ未来キャリア協同組合(特定地域づくり事業協同組合)~
  7. まとめ

1.五ヶ瀬町の概要~特異な自然環境~

▲左:うのこの滝 ▲右:浄専寺しだれ桜

 五ヶ瀬町(ごかせちょう)は、九州のほぼ中心部、宮崎県の北西部にあり、宮崎の西の玄関口となっています。東部には観光地として名高い高千穂町、南部には平家の落人伝説を背景にした日本三大秘境のひとつ椎葉村、北西では熊本県に接しています。

 町の総面積は171.73km²で、その約9割を森林が占め、自然豊かな環境を有しています。その山峡部を、町名の由来である五ヶ瀬川の本流と支流が流れ、最終的に日向灘へと続いています。

 標高は平均620mと高く、年間平均気温は13.2℃と冷涼です。冬には最低気温がマイナス10.6℃まで下がることもある一方で、夏には最高気温が34.4℃に達するなど、年間を通じて寒暖差が大きい気候です。地質としては、秩父古生層の粘板岩や頁岩に加え、阿蘇火山系の安山岩が見られます。その中でも「祇園山」からは約4億3千万年前の化石が発見されており、九州で最初に海から顔を出した陸地とされ、「九州島発祥の地」として知られています。

荒踊

 また、全国初の公立中高一貫校として設立された「宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校」があるほか、400年以上も続く伝統芸能「荒踊」(ユネスコ無形文化遺産)等が脈々と受継がれている地域でもあります。

 なお、本町は昭和31年に三ヶ所村と鞍岡村が合併して、五ヶ瀬町としての町制を施行し、令和8年度に町制70周年を迎えます。翌令和9年度には、第81回国民スポーツ大会(宮崎大会)の相撲競技会場として全国から多くの方が来町予定です。

2.五ヶ瀬釜炒り茶~唯一無二の特産品~

 本町で生産される農林畜産物(米、野菜、椎茸、繁殖牛、スギ丸太等)は、冷涼な気候でじっくりと育つため高品質であり、市場関係者から高い評価を受けています。特に、「釜炒り茶」は、日本一の生産量を誇り、全国茶品評会や天皇杯において「農林水産大臣賞」や「産地賞」の栄誉を幾度も受賞し、その品質の高さが認められています。釜炒り茶の特徴は、茶を製造する第一段階を「炒る」点にあり、この工程を経ることで、すっきりした香りと味を持つ「釜炒り茶」となります。

 なお、日本で生産されるお茶のほとんどは「蒸し製」です。国内の荒茶(製品化前のお茶)生産量約7万t(令和6年)のうち釜炒り茶は数百tに過ぎず、大変稀少な存在です。一方でこの稀少さ故、茶業界においてさえ認知度が低いという課題を抱えております。

 今後は茶摘みや製茶体験を観光プログラムに取組み、国内外のお茶愛好家を呼び込み、交流・関係人口の拡大及び五ヶ瀬釜炒り茶のブランド確立につなげていきたいと考えています。

3.五ヶ瀬ハイランドスキー場~日本最南端のスキー場~

 雪山登山五ヶ瀬ハイランドスキー場は、本町ならではの地理的特性を最大限に活かした施設です。1989年(平成元年)に開業したこのスキー場は、標高1,600mに位置する、「日本最南端のスキー場」であり、良質な雪がスキーヤーやスノーボーダーを楽しませます。

一方で、当該施設は農林業を主産業とする本町において、冬期における住民雇用の場としての役割のほか、町外から外貨を獲得し、地域経済を回すエンジンとしての役割も持ち併せています。

 現在、当該施設は第3セクター方式での運営を行っており、今シーズンは来場者3万人を目標に、令和8年3月中旬まで営業します。施設利用者の減少、施設の老朽化、従業員確保という課題も抱えていますが、他地域と差別化を図ることのできる重要な地域資源として、さらなる活用につなげていきたいと考えています。

 南国宮崎で楽しむウィンタースポーツ。皆さまぜひお越しください。

4.桑野内地域における取組~夕日の里づくり推進会議~

左:夕日 右:雲海

 本町北部に位置する桑野内地区は、宮崎県にありながらも熊本県の阿蘇五岳を一望できる絶景の地域です。その見晴らしの良さは、訪れる人々の心を魅了します。

 過去、桑野内地区は道路事情の悪さから、閉塞感の漂う地域でした。しかしながら、住民主体の「開発なき開発」という理念のもと、地域資源の掘り起こしや発想の転換に取り組んだことで、地域づくり組織「夕日の里づくり推進会議」の発足、住民の意識変革や地域の連帯感向上に成功しました。さらには、農泊等を核とした都市部との交流(グリーンツーリズム)に積極的に取り組むことで、平成18年には総務省ふるさとづくり大賞(地域振興部門)において総務大臣表彰を受賞、道路整備の効果も相まって、より一層の地域活性化が図られました。

 また、平成17年には地域の新しい象徴として、「五ヶ瀬ワイナリー」が完成しました。当該施設も第3セクター方式で運営しており、五ヶ瀬産ブドウ100%のワインの製造・販売のほか、当地域が誇る最高の眺望とワインや地元食事を楽しめます。五ヶ瀬ワインの特徴は、寒暖の差が生み出す高品質なブドウを原料とした芳醇な香りと味わいにあり、国内の各種コンテストでも高評価を得ています。今年度で開業20周年を迎え、3年後の主要地方道竹田五ヶ瀬線波帰之瀬大橋の開通、さらには九州中央道の延伸等による、高千穂や阿蘇からの観光客流入の機会を見据え、施設や地域の魅力向上に向けた取組を展開予定です。

5.新たな取組~ぎおんの里づくり協議会~

旧鞍岡中学校

 平成28年度に廃校となった鞍岡中学校。その跡地が令和3年度の「ぎおんの里づくり協議会」の発足を契機に、新たな地域活性化の拠点として生まれ変わりました。この協議会は、高齢化や人口減少が進行する中でも、「みんなが元気で住み続けたい鞍岡づくり」という大きなビジョンを掲げており、「福祉活動の充実」、「自然を守り産業文化を維持発展させる」、「安心・安全な地域づくりを進める」、そして「みんなが集う地域づくりを進める」の4つ基本方針のもと、行動計画を策定し、地域づくりに取り組んでいます。

 事務局には集落支援員2名を配置し、活動の継続性・安定性を確保しつつ、中学校跡地を利用した高齢者の居場所づくり(サロン及びコミュニティ食堂)、世代間交流(かかし作り及びしめ縄作り)、地域内の不用品を持ち寄ってのフリーマーケットのほか、災害時の連絡体制構築や支援が必要な住民の把握、指定避難所としての定期的な防災訓練など、安心・安全な暮らしを支える取組にも注力しています。これらの活動により、施設利用者は延べ年間5,000人を超え、今や地域になくてはならない存在となっており、宮崎県における地域運営組織のモデルケースとして注目を集めています。

6.新たな取組~ごかせ未来キャリア協同組合(特定地域づくり事業協同組合)~

 令和7年4月、地域産業の維持・継続及び移住・定住促進を目的として、町内13事業による出資のもと、特定地域づくり事業協同組合「ごかせ未来キャリア協同組合」が設立されました。当該組合では、農業をはじめとする地域産業に労働者派遣を行い、人材不足の解消や地域おこし協力隊員終了後の雇用の受け皿という役割を担っています。さらに、近年注目される「一つの仕事に縛られない働き方」を可能にしております。設立初年度の令和7年は、8月から事業を開始し、現在派遣社員5名を確保しています。将来的には派遣社員7名、派遣日数1,700日を目標に掲げ、地域産業の活性化をめざします。

 なお、当該組合の事務局長は、本町地域おこし協力隊OBです。その経験を活かし「地域から日本中をもっと元気に」を合言葉に起業し、定住に至りました。当該組合の運営以外にも、地域おこし協力隊の活動支援や広報活動、募集業務を手掛け、移住者ならではの視点で本町に新しい風を吹き込んでいます。

7.まとめ

祇園の大ヒノキ

 町制施行70周年を迎えるにあたり、私たちはこれまでの歴史を振り返り、先人たちの知恵や努力、そして町づくりへの情熱に触れ、感謝する機会を得ています。同時に、急速に変化する社会環境に適応しながら歴史を受継ぎ未来につなぐ挑戦を開始する時期でもあります。

 そのためには、新しい仕組みや技術を導入するだけでなく、町民一人ひとりが主役となり、地域が誇る自然、文化や産業を活かした町づくりにオール五ヶ瀬で取り組むことが必要です。

 引続き、町民同士の対話や交流を深め、絆を強め、多様な知恵を結集し、総合計画が掲げる「人と『ともに』 地域と『ともに』自然と『ともに』 ~笑顔でつながるまち 五ヶ瀬~」の実現に向け邁進していきます。

GO!GO!五ヶ瀬!!


宮崎県五ヶ瀬町 企画課