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全国町村会/342の町村が東京国際フォーラムに集結!~メイン会場への来場者は52,000人に~

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年2月3日
会場入口の様子の写真

会場入口の様子


2868号(2014年2月3日)  全国町村会 広報部 市川裕之


【はじめに】

2014年1月11日(土)、12日(日)、全国の町村が一堂に会し、特産品や観光資源等の「宝」をアピールすることを目的として、 イベント「町イチ!村イチ!2014」~町村から日本を元気にする~が、東京国際フォーラム(メイン会場)、有楽町駅前地上広場(サテライト会場)の2会場で開催されました。前回2011年以来、 2回目の開催となる今回のイベントでは、特産品の展示・販売、郷土芸能の披露、震災復興に取り組む町村の様子やまちづくり団体等の活動を紹介、このほか、移住・定住をテーマにしたコーナーや、 新たに開発された特産品や新商品を紹介するコーナーを新設いたしました。 

今回は、全国929町村のうち、342の町村が参加し(2011年は253町村が参加)、2日間で52,000人の来場者がありました。展示・販売コーナーには、310の展示ブースが並び、 約2,600種類の特産品が出品、「町イチ!村イチ!食堂」では54町村の郷土料理の販売など、それぞれの出展町村が「イチ押し」を披露しました。また、メイン会場、 サテライト会場にご当地キャラクター146体が集結し、さまざまなパフォーマンスや記念撮影を行いました。 

1時間待ちとなった待機列の写真

1時間待ちとなった待機列

◆東京国際フォーラム地下2階展示ホール

開会式

メイン会場の開会式は、主催者を代表して、藤原忠彦全国町村会長(長野県町村会長・川上村長)から関係者に向けて挨拶がありました。また、有楽町駅前地上広場は、 メイン会場の開会式に先だって行われ、藤原会長から開会の挨拶がありました。 

藤原会長の挨拶の写真

藤原会長の挨拶

展示・販売コーナー

展示ホール(5,000㎡)には、北海道、東北、関東、北信越・東海、近畿、中国・四国、九州の7つのエリアに分かれて展示・販売ブースが並びました。前回は、 展示ホール1(3,000㎡)しか確保できなかったため、90㎝×90㎝という限られた展示・販売スペースの提供となり、出展町村等から、広い会場と充分な展示・販売スペースを望む声を多数いただいたことから、 今回は、展示ホール全体(5,000㎡)を確保し、2m×2mの対面式の展示・販売ブースで展開、310町村分の展示・販売ブースの出展が可能となりました。各展示・販売ブースでは、 のぼり旗やPOP等ご当地ならではの装飾に彩られ、それぞれの出展町村が展示方法に工夫を凝らしていました。会場では大盤振る舞いの試飲・試食、 地元特産品を懐かしむ方など多くの来場者で賑わいを見せていました。 

賑わう展示・販売コーナーの写真

賑わう展示・販売コーナー

大盛況の展示ホールの写真

大盛況の展示ホール

町イチ!村イチ!食堂

各町村のグルメ食材を調理・販売する「町イチ!村イチ!食堂」では、54町村の郷土料理などが振る舞われました。東京初出展となる石川県津幡町「つ~バーガー」、 群馬県玉村町「たまロンスティック」、埼玉県川島町の郷土料理「すったて」、冬にはありがたい秋田県三種町「じゅんさい汁」、山形県小国町「きのこ地鶏鍋」など、多くの方々が、 普段東京では味わえない逸品を堪能していました。当初、苦戦を強いられた町村も、来場者に大きな声でアピールするなどして、ほとんどの町村が完売していました。 来場者からは「美味しかった」という声が多く聞かれました。前回は、飲食スペースが少なかったことから、今回、スペースの拡大を図りましたが、それでも十分とはいえず、 食堂で購入されたものを立って飲食されている方が目立ちました。 

完売御礼の写真

完売御礼!

食堂の様子の写真

食堂の様子

町イチ!村イチ!ステージ

町イチ!村イチ!ステージは、群馬県草津町のご当地キャラクター「ゆもみちゃん」の草津踊りのパフォーマンスからスタートしました。北海道豊浦町の「世界ホタテ釣り選手権大会」は、 水槽内の口の開いたホタテに仕掛けを入れ、口を綴じた瞬間に釣り上げるゲームで、悪戦苦闘する参加者の姿に会場の笑いを誘っていました。この他、秋田県八郎潟町「願人踊」、 東京都小笠原村「小笠原古謡ライブ」、長野県松川町「にゃんたぶぅステージ」、京都府和束町「coming音都131ライブ」、京都府伊根町「ふなやんステージ」、和歌山県日高町「QU-Eライブショー」、 広島県坂町「坂雅正会・雅楽演奏」、佐賀県有田町の「皿踊り」、鹿児島県伊仙町「赤土新ばれいしょ『春一番』」PRなど、町村の魅力を伝える伝統芸能等の披露がありました。見物者の中には、 地元の伝統芸能が披露され、感激している方もいました。 

ホタテ釣りを楽しむ来場者の写真

ホタテ釣りを楽しむ来場者

町村ライフスタイルコーナー・町イチ!村イチ!プロジェクト2014コーナー

2回目となる今回のイベントでは、町村ライフスタイルコーナー、町イチ!村イチ!プロジェクト2014コーナーを新設しました。ライフスタイルコーナーは、都会の方々に、 全国の町村へ移住・定住を促すPRコーナーとして、81町村の取り組みを、雪、海、島、農、林、コミュニティのテーマに分けて、パネル展示をいたしました。また、町村の魅力に惹かれて移住された、 6町村の方々のライフスタイルを映像で紹介いたしました。 

プロジェクト2014コーナーは、前回2011年の開催以降に発売された新商品、または開発中の特産品にスポットをあて、39町村から、 熱い思いで生み出された新たな特産品124アイテムが展示されました。また、ほとんどの品が展示・販売コーナーでも販売され、地下2階の展示ホールへ誘引をはかることができました。 

町イチ!村イチ!プロジェクト2014コーナーの写真

町イチ!村イチ!プロジェクト2014コーナー

町村ライフスタイルコーナーの写真

町村ライフスタイルコーナー

伝統工芸実演・体験コーナー

伝統工芸実演・体験コーナーでは、宮城県蔵王町「遠刈田伝統こけし ろくろ挽き実演・絵付け体験」、福島県三島町「奥会津編み組細工」、浪江町「大堀相馬焼き」、 昭和村「からむし織体験」、神奈川県箱根町「寄木細工実演」、山梨県富士河口湖町「勝山スズ竹伝統工芸品」、福井県越前町「越前焼ろくろ実演・体験」、滋賀県愛荘町「近江上布を使った小物づくり体験」、 奈良県安堵町「灯芯引き体験」、和歌山県那智勝浦町「平安衣装体験」、福岡県志免町「博多曲物実演」、長崎県波佐見町「やきもの鋳込実演」、 熊本県和水町「木彫りワークショップ」により伝統の技を来場者に披露していただきました。多くの方が珍しそうに立ち止まり、体験した方々からは「伝統工芸のすばらしさを実感できた」との声が聞かれました。 

実演体験の様子の写真

実演体験の様子

震災復興応援コーナー

震災復興応援コーナーでは、復興に取り組む町村の様子やまちづくり団体等の活動22事例をパネルにより紹介いたしました。この他、宮城県南三陸町で制作された、 ノベルティグッズ(国産杉間伐材を使用)を来場者に無料配布いたしました。 

震災復興応援コーナー展示パネルの写真

震災復興応援コーナー展示パネル

ご当地キャラクター

全国各地のご当地キャラクター146体が集結し、イベントを盛りあげました。残念ながら全てのご当地キャラクターを勢揃いさせることはできませんでしたが、 ご当地キャラクター約40体を1グループとし、会場入り口周辺、展示ホールロビー、ステージ周辺などさまざまな場所に登場していただき、パフォーマンスを繰り広げました。 来場者からは「普段なかなか会えないキャラクターも多くいたので貴重だった」などの声が聞かれました。今やご当地キャラクターはPRに欠かせないコンテンツとなりました。 

ご当地キャラクターの写真

ご当地キャラクター

ご当地キャラクター二体の写真

◆サテライト会場   (有楽町地上駅前広場)

サテライト会場は伝統芸能の披露、演舞や太鼓中心の舞台となりました。馬に扮した馬役とその手綱取りが力強く太鼓とお囃子に合わせて踊る青森県今別町「大川平荒馬」、 獅子が激しく歯を打ち鳴らす福島県浪江町「室原の神楽」のパフォーマンスに、多くの方々が足を止めていました。郷土芸能は、地域とともに歩む芸能として欠かせない文化であると感じました。このほか、 青森県南部町「南部七唄、七踊り」、秋田県八峰町「石川駒踊り」、秋田県羽後町「西馬音内盆踊り」、滋賀県日野町「日野祭囃子」、滋賀県豊郷町「江洲音頭 絵日傘踊り・扇踊り」、 兵庫県市川町「笠形山の仙人」、和歌山県太地町「鯨踊り」、熊本県多良木町、「東光寺の臼太鼓踊り」、福岡県川崎町「川崎だきやき」の披露がありました。 

サテライト会場「大川平荒馬」青森県今別町の写真

サテライト会場「大川平荒馬」青森県今別町

◆町イチ!村イチ!商談会

全国町村の特産品の新たな販路の開拓を目指し、特産品展示・販売コーナーに出展頂いた310町村の中から33町村に参加頂き、食品流通バイヤー10社とのマッチング商談会を11日、 東京国際フォーラムガラス棟4階会議室にて行いました。 

初の試みとなる商談会は、1商談20分間、参加各町村平均3商談、各バイヤー当たりでは9商談というタイムテーブルのもと、 我が町村の「イチ押し」の特産品を首都圏での確かな販路に乗せたいという参加町村のニーズと、消費者の根強い地方特産品の購買ニーズに応えたいバイヤー各社の熱気が掛け合わさり、 本会場に負けない盛況な商談会となりました。 参加町村、バイヤー各社とも商談会後の感触は、「初めて東京のバイヤーと直接商談ができて大変良かった」、「こんな逸品が地方にあるとは知らなかった」等極めて良好で、 次回開催を強く熱望される大変嬉しい結果となりました。今回は、急遽開催が決定したことにより、限られた町村にしかお声かけが出来ませんでしたが、今後は規模を拡大し、より多くの町村にご案内できればと思います。

商談会の様子の写真

商談会の様子

おわりに

今回2回目の開催となった「町イチ!村イチ!2014」は、前回を大きく上回る52,000人の方々に来場を頂きました。これもひとえに、ご出展、ご出演いただいた方々、 各都道府県町村会関係者の皆様のご支援、ご協力の賜物であります。この場を借りて感謝を申し上げます。 

町村には、まだまだ多くの「宝」が眠っていると思われます。「町イチ! 村イチ!」は、町村にとっては、ごく普通のものが、「都会の人にはお宝だった」ということに気づかされ、 来場者にとっては、町村のすばらしい魅力を知っていただく、絶好の機会であると考えています。 

今後は、皆様のご意見を伺いながら、更にブラッシュアップをはかり、よりよいイベントにしていきたいと思います。