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茨城県八千代町/八菜丸登場!憩えるわが町をPR

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年10月21日更新
黄金色の稲田と筑波山の写真

黄金色の稲田と筑波山


茨城県八千代町

2857号(2013年10月21日)  八千代町長 大久保 司


概要及び整備の目的

八千代町は、茨城県の西南部、関東平野のほぼ中央に位置し、首都東京から60㎞圏内車で約1時間半の距離にあります。町域は南北に長く、総面積は59.1k㎡、概ね平坦な土地柄で、 町全体の64%を農地が占める人口約2万3500人の緑豊かな農村地域です。 

町の東を鬼怒川、南に東仁連川が流れ、中央を山川が貫流し、かなたに名峰筑波山を望み、晴れた朝には、はるか北方に日光連山を眺望する、 そんな豊かな水と自然に包まれた八千代町は、県内でも有数の園芸産地であり、なかでも白菜は全国一の生産量を誇り、ネット系のメロンの栽培も盛んで、梨は県の銘柄産地指定を受けています。 

恵まれた自然条件のもとで、蔬菜園芸を主体とした純農村地帯として発展してきた町ですが、最近では都市化の波におされ兼業化が一段と進行し、 後継者不足や輸入などによる農産物の価格低迷等、農業を取り巻く現状には厳しいものがあります。  

このような状況の中で、消費者ニーズを先取りした新鮮な野菜の提供や特産品の開発を通じて、都市住民へのPRによるイメージアップを図り、 農業体験の場を整備することにより農業への理解を深め、更に平地林の保全・活用による健康増進、生涯教育の場を提供するため、地元住民と都市住民との交流拠点として「八千代グリーンビレッジ」を整備しました。

八千代グリーンビレッジ

「八千代グリーンビレッジ」は平地林を活かした約8haの敷地の中に、次に紹介する施設が整備された農村公園となっています。

八千代グリーンビレッジの写真

ようこそ八千代グリーンビレッジへ!

憩遊館(総合交流ターミナル施設)は、公園全体の総合案内、町農産物の紹介やPRを行い、 各種イベントの受け入れを行うなど八千代グリーンビレッジの中枢施設として平成9年にオープンしました。宿泊施設やキャンプ場、バーベキュー広場、自然観察の出来る体験林などの公園部分と、 温泉のある憩遊館や農産物加工施設で構成されています。特に、地下1,500mから湧き出ている天然温泉「やちよ乃湯」を楽しむことが出来ます。露天風呂や寝湯、ジェットバス、サウナなどがあり、 ふるさと温泉として町内外から人気を博しており、農作業で汗をかいた後は温泉につかり心身ともに癒されます。施設内では、農産物や特産品の販売を行っている直売コーナー、 地元産のそば粉を使用し町内のそば打ち名人が打ったそばを提供しているそば処などがあります。 

農産物加工施設は、農産物の加工に関する基礎知識・技術の習得や伝承技術の継承、更に特産加工品づくりの研究活動の場として整備されました。白菜キムチや田舎味噌、 小麦饅頭などの加工体験を行うことができます。  

キャンプ場は雑木林を利用した自然体験林で、野鳥のさえずりや昆虫の観察を楽しんだ後は、自然の緑に囲まれてバーべキューやキャンプが楽しめます。 

宿泊施設としてコテージが整備され、ゆっくりと農村の自然を満喫できます。 

ふれあい広場には、石塔の上に翼を天に向け羽ばたこうとする様を表した、「飛翔」のモニュメントがあり、ひょうたん池や築山とともに訪れた人々を迎えています。 

グリーンビレッジでグランドゴルフを楽しむ写真

グリーンビレッジでグランドゴルフを楽しむ

天然温泉「やちよ乃湯」の露天風呂の写真

天然温泉「やちよ乃湯」の露天風呂

バーべキュー大会の写真

自然の緑に囲まれてバーべキュー大会

クラインガルテン八千代(小さな庭の意味)

都市と農村をつなぐ滞在型市民農園施設「クラインガルテン八千代」が平成16年にオープンしました。「八千代グリーンビレッジ」に隣接しており、 地域ぐるみで都市住民との長期交流活動を通して、八千代の「農」を都市住民に周知させ、産地直売への対応などで消費者ニーズを踏まえた生産体制を推進し、地元農業の振興と農村の活性化を図っていきます。 

また、農村と都市との間に顔の見える関係を築くことで「食」の安心、安全を確保し、「食」と「農」の再生プランを実現します。 

クラインガルテン八千代は20区画あり、1区画270㎡、ラウベ29㎡(小屋の意味)で現在は満室となっています。利用者は関東地域の方々です。区画の中には菜園約100㎡、 芝生や花畑などがあり、ラウベはエアコン・キッチン・バス・トイレ付、水道・電気設備を備えています。  

交流やイベントも行われ、利用者と地元の住民である「田舎の親戚」が、あいさつなどの日常的な交流から農産物の栽培指導、加工技術、栽培技術、 農村の歴史・文化などの助言を通して、都市住民と地元住民の親戚づきあいのような交流が行われています。 

農業指導のボランティアによる農作物栽培巡回指導や、収穫体験、加工教室等を定期的に開催し、秋には賑やかに収穫祭が行われています。 

滞在型市民農園・クラインガルテンの写真

平成16年に開設された滞在型市民農園・クラインガルテン

ボランティア「田舎の親戚」による管理機の操作指導の写真

ボランティア「田舎の親戚」による管理機の操作指導

八千代発美味しい食文化

八千代町は、平坦で肥沃な土地と温暖な気候、首都近郊という立地条件を活かし、農業を基幹産業としています。野菜を中心に、稲作、果樹、畜産などの都市近郊型農業により、 首都圏の主要な食料生産基地となっています。 

当町の美味しい食べ物を紹介します。 

  • 白菜
    秋冬白菜と春白菜に分けられ、秋冬白菜は、霜に当たって繊維が柔らかくなり、葉の糖分が増えるため、甘味も増します。春白菜はみずみずしく、ふんわりしているのが特徴で、 生のままサラダなどでも美味しく食べられます。漬物や鍋料理に適した「菜黄味」があげられます。
  • メロン
    5月から7月にかけて春メロンとして、プリンス、キンショー、ホームラン、貴味(タカミ)、クインシーなど、多くの品種が栽培されています。 中でも町内で一番多く生産されているネット系の貴味メロンは、大玉、多汁で糖分が高く、肉質のしっかりした日持ちもするメロンですので、お土産などに使われています。9月から10月にかけては、 秋抑制メロンとして、アールスメロンが栽培されています。アールスメロンは、温度、湿度、水などの管理を徹底して栽培されており、なめらかな食感の希少な高級メロンです。
  • 肥土梨
    肥土という名のとおり、鬼怒川沿岸の肥沃な沖積土で、清らかな陽光をいっぱいに浴びて育った梨は、甘くてみずみずしく、県の銘柄産地にも指定されています。また、 県内では唯一の「あくと梨」の産地であります。8月には幸水、9月には豊水、10月にはあきづき、新高が栽培されています。
  •  
    平坦で水の便が良いことから、米作りも盛んで、遥かに広がる黄金色の田園地帯は農作物収穫総面積の約40%を占めています。米の粘りが強く食味に優れる「こしひかり」が主流です。
  • その他の加工品、特産品
    八千代地区農畜産物生産流通対策協議会が実施主体となり、平成23年に白菜プロジェクトを企画しました。冬が旬の「白菜キムチ鍋」は、 町内の白菜キムチ鍋プロジェクト加盟店で食べられます。店により特徴ある味付けとなっており、家庭においても冬場の名物料理となっています。 第2弾の「白菜メンチカツ」も町内の精肉店や憩遊館直売コーナーで販売しています。これまでに、東日本大震災への炊き出しや各種イベントにも出店しています。 
    「白菜キムチ漬」「田舎味噌」は、地元の白菜や大豆を農産物加工施設で加工し、憩遊館直売コーナーで販売しています。 
    また、手作りの干し納豆やコシのあるうどん、恵まれた気候風土と水質を活かしたコクのある天然醸造醤油など、ふるさとの味が数々あります。
  • 八千代ワイン
    平成22年に八千代ワインチャレンジ会が、ワイン品種「富士の夢」を定植しました。昨年から常陸太田市内のワイナリーで醸造瓶詰めし、八千代ワイン「夢」と名付けました。 本年度は1700キロを収穫、11月にはワイン祭りを開催し、憩遊館直売コーナーで限定販売する予定です。

八千代町農産物応援キャラクター「八菜丸」登場

八千代町が生産量日本一を誇る白菜をモチーフにし、八千代町の農産物の応援と八千代町を全国にPRするために、昨年に誕生したキャラクターです。今後は、 白菜はもちろん町農産物全体の応援団長として、八千代町の魅力を全国に発信していきます。 

名前の由来は、八千代町の「八」、白菜の「菜」、丸く立派な白菜のイメージで、「丸」の3文字を組み合わせました。

僕のプロフィールを紹介します。

無題

出身地 八千代町内の畑
性別 
誕生日 11月7日(いい菜の日)
性格 農家が丹精込めて作った野菜のように、愛情に溢れています。
好きなもの 新鮮な農作物
嫌いなもの 

僕は、「ゆるキャラグランプリ2013」にエントリーしました。「八菜丸」は今回が初参加となりますが、八千代町を少しでも多くの方に知ってもらえるように、 一つでも上の順位を目指して頑張りますので、皆さんぜひ応援してください。

八千代町農産物応援キャラクター「八菜丸」

未来への発信

本町は、特色あるまちづくりとして、昭和59年から各地区に住民の自主運営するコミュニティ推進協議会が設立され、生活環境整備部会、産業振興部会、教育文化部会、 健康づくり部会によりさまざまな話し合い活動や実践活動が展開されて来ました。近年は組織体制が固定化され、組織の高齢化と相まって事業活動の停滞やマンネリ化が懸念されていますが、 町民の自立と連帯に支えられた、活力ある町づくりを進めるため、地域コミュニティを生かしたまちづくりが行われています。 

今後は、これらの組織を活かして、活力と将来性に満ちた農業の振興を図っていくための学習会や事例研究会を開催し、 新たな特産品・ブランド品の開発や更なる都市と農村交流の推進などを目指します。八千代グリーンビレッジやクラインガルテンを拠点として、都市住民との交流を通じ、 憩えるわが町をPRしていきます。八千代町の農産物応援キャラクター「八菜丸」は、何処にでも出かけて行き、町のイメージアップのために、ますますハリキッテ頑張ります。 どうぞよろしくお願いします。 

八千代グリーンビレッジ・クラインガルテンなどの施設については、八千代町ふるさと公社が指定管理者制度により管理運営をしております。 気軽にお問い合わせ(TEL: 0296-48-4126)ください。八千代町ホームページでも紹介しておりますので、皆様に八千代町への思いを深めていただければ幸いと存じます。

多くの皆様のお出でをお待ちしております。

クラインガルテン入村式で談笑する皆さんの写真

クラインガルテン入村式で談笑する皆さん