ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > お知らせ > 検証・平成の大合併と農山村

検証・平成の大合併と農山村

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月2日

検証・平成の大合併と農山村

日本村落研究学会企画 佐藤康行編
農山漁村文化協会 5000円+税

無題

興味深いタイトルの本が刊行された。以下本文より。――「平成の大合併が終了して三年余が経過し、2015年の合併特例法失効にともなう問題に対応を迫られることになり、 地方自治体は地方自治の将来像を明確に描いておかなければならない時期にきている。今後の将来像を考えるにあたり、平成の大合併がもたらした問題を検証することがなにより重要である。

合併が終わったこんにち、次は道州制が叫ばれている。しかし、平成の大合併の経緯と結果を見る限り、道州制も平成の合併と同じ轍を踏む可能性が高いと思われる。そうならないためにも、 平成の大合併が地域社会に及ぼしている影響を、今後とも事例に即して明らかにしていく作業が求められている。」――

行政学、農政学、農業経済学、農村社会学などの視点から、集落に暮らす人々が現実に直面している課題について実例を取り上げ、丹念に分析している。大きなインパクトを与えた市町村合併だが、 その影響のみならず農山村が抱える課題を浮き彫りにし、合併問題を乗り越えた農山村の将来像をどう描くのか、多くの問題提起を含んだ本である。