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川井選手の快挙に沸いた津幡町

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月12日

石川県津幡町長 顔写真石川県津幡町長 矢田 富郎

津幡町は、石川県のほぼ中央に位置し、金沢市、かほく市、内灘町、宝達志水町、富山県高岡市、小矢部市と接しており、古くから「加賀」「能登」「越中」の三国を結ぶ交通の要衝として発展してきました。県都金沢市には、IRいしかわ鉄道線やJR七尾線をはじめ、国道8号や国道159号などの主要な道路から容易にアクセスできます。また、北陸自動車道金沢東ICと金沢森本IC、のと里山海道白尾ICなども近接し、恵まれた交通環境が特徴です。

町の人口は約37,000人、面積は110.59平方キロメートルで、その約3分の2が自然豊かな山あいの地域となっています。北部に河合山(標高417m)と三国山(標高323m)、東部に倶利伽羅山(標高277m)や城ケ峰などの丘陵性山地が連なり、町内には本州屈指の規模を誇る「石川県森林公園」が整備されています。町の西部は平坦地で、市街地と優良な農地、そして県内最大の潟湖である「河北潟」が広がり、「河北潟」から続く東部承水路には日本海側随一のコースとして知られる「石川県津幡漕艇競技場」があります。

さて、近年における津幡町での大きな出来事として、平成28年の夏、リオデジャネイロで開催の第31回オリンピック競技大会レスリング女子63kg級に出場した、本町出身の川井梨紗子選手が、見事「金メダル」を獲得する快挙を成し遂げたことが挙げられます。津幡町民にとりまして、かつて経験したことのない感動を味わった歴史的な夏となりました。

町では、川井選手の試合を応援するため、1回戦から町文化会館を会場にパブリックビューイングを行ったところ、200人を超える町民の方々が駆けつけ、リオの会場にも届こうかという大声援での応援が繰り広げられました。私も町民の方々とともに、応援をさせていただきました。川井選手は、オリンピック初出場とは思えない安定した試合運びで、見事世界の頂点に立ち、津幡町民に大きな喜びと感動を与えてくれました。

これまで、津幡町民あるいは町出身者で、オリンピックのメダルを獲得した方はなく、川井選手が初めてでした。しかもその色は金色という最高の結果を残されました。

町では、金メダルを獲得した川井選手に対し、「津幡町スポーツ栄誉賞」を贈るとともに、祝賀パレードをはじめ、記念行事を行いました。

そして1年後、再び川井選手が快挙を成し遂げました。平成29年の夏、レスリング競技の世界選手権大会がパリで行われ、川井選手が妹の川井友香子選手とともに出場いたしました。姉の梨紗子選手は、リオデジャネイロオリンピック大会から階級が変更となり、60kg級に出場しましたが、落ち着いた試合運びで、周囲の期待に応え、見事金メダルを獲得いたしました。一方、妹の友香子選手は、63kg級に出場し、今後に期待を抱かせる8位を獲得しました。

町では、梨紗子選手に早速祝電を送り、併せて金メダル獲得を讃える懸垂幕を福祉センター前に掲げ、町民の皆様とその喜びをともにいたしました。そして後日、梨紗子選手と妹の友香子選手が揃って、津幡町役場に来られまして、その喜びの報告をしていただきました。

2年連続の2度に亘る快挙は、津幡町民に夢と希望、そして勇気と元気を与えてくれました。私自身も本当にこの快挙を喜び、元気をもらいました。

2年後の東京オリンピックでは、姉妹揃っての出場、そしてメダル獲得を期待したいと思います。

現在、川井梨紗子選手には津幡町広報特使として、町のPRを担っていただいております。川井選手の活躍が町民の元気につながっています。私も町長として、町民の皆様の元気につながる施策を積極的に展開し、「安全安心で住んでよかったと実感できるまちづくり」をさらに進めてまいりたいと思っております。