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絆で輝く 未来を創る交流のまち

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月25日

絆で輝く 未来を創る交流のまち

京都府宇治田原町長 西谷 信夫

宇治田原町は、滋賀県との県境、京都府の東南部に位置する人口約9,400人の町です。古くから京都府南部の山城地域と奈良・近江を結ぶ交通の要衝で、霊峰・鷲峰山をはじめ四方を山に囲まれた町は、清涼な水と豊かな緑に恵まれた自然環境が自慢です。町の地形がハートに似ていることから、まち全体が優しさとぬくもりに包まれる「ハートのまち」の打ち出しを進めています。

全国に誇れる本町の基幹産業はお茶。まちを見渡すと、緑豊かな茶畑が広がり、茶づくりの繁忙期には通りを新茶の豊かな薫りが漂います。宇治茶の主要産地として、100件以上の農家が良質な茶づくりに力を注ぎ、平成27年からは2年連続で若手の生産者が農林水産大臣賞を受賞しました。

みなさんが日常的に飲まれている緑茶は、本町の湯屋谷地域が発祥の地と言われています。江戸時代の中頃、湯屋谷で茶業を営む永谷宗円が、15年もの歳月をかけて色・味・香りに優れたお茶の製法を編み出しました。人々が飲むお茶が、茶色い粗末なものから緑茶のおいしいお茶に変わった転換点です。この製法は、「青製煎茶製法」と呼ばれ、今日の日本緑茶製法の礎となりました。本町が「日本緑茶発祥の地」といわれる所以です。

先人の偉業が偲ばれる茶問屋や茶農家が軒を連ねる湯屋谷の町並みは、平成27年、宗円翁の生家とともに「日本遺産」の構成資産に認定されました。このような茶づくりの歴史と伝統を核とした地域資源を活用し、産業振興や観光交流、雇用創出に繋げ、多様な世代で賑わう活気にあふれる交流のまち「お茶のふる里・宇治田原」を築くことが、2期目の町政を担わせていただく私の大きな仕事であると考えています。

少子高齢化と人口減少が進み、持続可能な社会システムの構築が急務とされる今日、人と人とが絆で結ばれ、20年、30年、そして50年先の未来に「希望」と「責任」が持てる、住んでいる人も住んでいない人にも「好きやねん、うじたわら」と言っていただける、そんなまちづくりを住民のみなさん、役場職員とともに進めていくことが私の目標です。

そのために私は、本町における課題を踏まえ、まちづくりの「最重要三本柱」を掲げました。

平成35年度に供用が開始される新名神高速道路の開通を睨み、域内交通・流通の利便性向上と土地利用を促進するまちづくりの誘導軸・都市計画道路宇治田原山手線を整備する“みちづくり”。

また、宇治田原山手線と連動して、住民サービスを効率よく提供し災害応急対策活動の司令塔としての役割を備えた新庁舎を建設する新しいまちの“拠点づくり”。

そして、まちの未来を担う「うじたわらっ子」を育む子育て・教育支援や、若者を呼び込み働く場を確保して移住・定住を促進する“未来づくり”です。

私は常々「百万一心」という言葉を使わせていただいています。「みんなが力を合せれば何事も成し得る」という意味です。まちづくりのあらゆる取組において、住民と行政が心を一つにすれば、三本のそれぞれの柱が連関し足し算ではなく掛け算の相乗効果が発揮されるはずです。

本年は、京都府と山城地域12市町村が連携して、宇治茶をテーマに景観維持や産業振興、文化の発信などを進める「お茶の京都」事業のターゲットイヤー。来年の2月には、本町で全国茶香服大会を開催し、伝統ある宇治田原茶の魅力を内外に広く発信していきます。「日本緑茶」の歴史は宇治田原町から。

皆様のお越しを「おもてなしの心」でお待ち申し上げております。