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『人と大地がうるおい輝く豊穣のまち』の実現に向けて

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年8月29日

『人と大地がうるおい輝く豊穣のまち』の実現に向けて

佐賀県白石町長 田島 健一

白石町は、佐賀県の南西部に位置し、有明海に面しています。北は有明海に注ぐ一級河川六角川、南は二級河川塩田川に囲まれており、西は高さ300m級のあまり高くない杵島山地により、 三方を6市町と接しています。有明海の湾奥部であることから、干満による潮位差は約6mにもなります。

町の西方の杵島山地から東方に広がる広大な白石平野は、古く弥生時代から自然陸化し、中世より現代まで幾多の干拓事業で造成された土地であり、全てが干拓で形成されたといってもいいほどです。 このようなことから、町の総面積約100k㎡のうち93%が平地です。

人口は約23,900人で、人口減少は止まらない状況にあります。しかし、世帯数は約7,700世帯と10年前とほとんど変わらず、核家族化が進展している証拠と思われます。

当町は、山も平野も海もあり豊かな食の宝庫です。農地面積は5,940haあり、耕地利用率は185%(全国平均92%、県平均143%)となっています。農産物は、温暖な気候と肥沃な大地、 また干拓地の肥えた農地でカルシウムやミネラル分をたっぷりと含んだ重粘土質の土壌という白石独特の条件のもとに育っています。

水稲では、「さがびより」を初めとしていろんな品種の米が作られています。その中で、当町だけで栽培されている「七夕コシヒカリ」は、超早期栽培で、旧暦の七夕である8月7日頃に収穫され、 お盆前に食べられることから大人気です。

タマネギは白石町を代表する作物で、佐賀県内の生産量の6割を超え、市町村別では北海道北見市に次ぐ第2位の生産量を誇ります。

また、レンコンも県内生産量の9割を超え、夏に生産されるものはシャキシャキ感があり、冬場のものは、ホクホク感があるということから九州のみならず東京市場にも大量に出荷されています。

イチゴは、佐賀産オリジナル「さがほのか」のほか、糖度が高い「咲姫」も生産されています。

このほか、麦、大豆、アスパラガス、小ネギ、キャベツ、レタス、みかん、ぶどうなど多種類の農産物が生産されています。有明海に面していることから昔より漁業も盛んであり、海苔や貝の養殖業、 ムツゴロウをはじめとした有明海特有な魚介類が漁獲されています。

杵島山地山麓では弥生時代から集落が営まれ、由緒ある神社仏閣も多数あります。「歌垣(若い男女が山に登り歌い踊り、互いに結婚相手を探し、 歌を詠み交わした行事)」が行われたと『肥前国風土記』逸文に記され、今では7万本のツツジが咲き誇る歌垣公園には、「あられ降る 杵島が岳をさかしみと 草取りかねて 妹が手を取る」を万葉仮名で記した大型の歌碑があります。

北部九州5ヶ国を領有した戦国大名龍造寺隆信の全盛期の本城であった須古城跡は、平山城で外堀、内堀、虎口、石垣等が残り、往時を偲ぶことができます。

また、農村地帯は全て干拓で作られ、戦国時代後期から昭和に亘っての干拓事業に伴う堤防跡が残され、「干拓のまち白石町」の歴史を物語る貴重な歴史遺産になっています。

当町は、平成17年1月に、近隣3町(旧白石町、福富町、有明町)が合併しての新生、白石町です。そこで、平成18年度に、目標年次を平成26年度とした「白石町総合計画」が策定され、 実施実行されて今日の白石町の礎になっているところです。そして、現在では平成27年度を初年度とし目標年次を平成32年度とした「第2次白石町総合計画」を基として各種施策に取り組んでいます。 なお、総合計画の基本理念は、第1次から2次まで継続して『人と大地がうるおい輝く豊穣のまち』を掲げています。

このことは、前述したように昔から人(人間)と大地(土地・自然環境)の馴れ合い、すばらしさがあって、今があると思います。今を生きる私たち町民は、この素晴らしい町を後世につなげていくこと、 さらに進化させていくといった責務があろうと思います。

そこで、基本計画ではこれらの実現のために、

1.ゆとりある快適な住みよいまち
2.健やかで安心できるやさしいまち
3.活気と魅力のある豊かなまち
4.個性豊かな人と文化を育むまち
5.自然環境と共生するまち
6.参加と協働で築く町民主体のまち

の6本の柱を定めています。さらに、毎年度更新の実施計画を作ることにしています。目標達成のために私は、先頭に立ったり、後ろから押し支えたりしていきたいと思います。