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「町民と創る住みやすさ、やさしさが実感できるまち里庄」

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年8月1日

「町民と創る住みやすさ、やさしさが実感できるまち里庄」

岡山県里庄町長 大内 恒章

里庄町は、岡山県の南西部に位置し、町の中央部を東西に国道2号、JR山陽本線、北部に山陽自動車道が通る交通利便性の高いまちです。総面積は約12k㎡とコンパクトなまちですが、 水島と福山の工業地帯の中間に位置することで、優良企業が立地し、ベッドタウンが形成されています。人口は平成2年に1万人を超え、その後、 微増減を繰り返しながら現在1万1千人前後の安定した状態を維持しております。

気候は、年間平均気温が16℃前後、年間平均降水量は1,100㎜程度で、温暖小雨の典型的な瀬戸内海気候を示しています。また、大正12年から今日までの約90年間で震度4以上の地震発生件数は少なく(気象庁データ)、 地勢的にも恵まれたまちです。

本町は平成の大合併で近隣の町が合併するなか、平成15年12月定例議会において、コミュニティの維持ときめ細やかな住民福祉の提供を継続するため単独自立の道を選択しました。 自立を選択し今年で13年目を迎えますが、これまで以上に充実した行政サービスを目指し、将来を見据えた町政を推進していくため、「町民と創る住みやすさ、 やさしさが実感できるまち里庄」をキャッチフレーズに掲げた「第3次里庄町振興計画後期基本計画」及び「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、各分野の施策に取り組んでいます。

子育て支援の具体的施策としては、子育てサロンの充実、親子クラブ(こずえ会)や愛育委員会による赤ちゃん訪問など様々な子育て支援を行っています。また、中学生までの小児医療費助成、 保育料の支援(幼稚園は無料、保育園も2人目から無料)などの経済的な支援や、預かり保育と学童保育による仕事と子育ての両立の支援も行っています。

学校教育においては、各小中学校の全学年が食堂で一緒になってファミリー給食を実施し、学年を越えた交流による豊かな人間性を育んでいます。また、落ち着いて学習できる環境をつくるため、学校生活支援員、 小中連携支援員を重点的に配置するほか、専門性の高い外国語指導助手を採用するなど教育には特に力を入れています。

「日本の原子物理学の父」と呼ばれる「仁科芳雄博士」は本町出身の偉人です。仁科博士は東京帝国大学を主席で卒業後、理化学研究所に入りヨーロッパに留学。そこで量子力学において世界的な業績をあげられました。 戦後は理化学研究所所長として実績を積まれたほか、ノーベル物理学賞を受賞された「湯川秀樹博士」や「朝永振一郎博士」の指導にもあたられています。本町では仁科博士に続く人材育成を目的として、 中高校生によるロボットコンテスト、中学生の国内外研修、ノーベル賞受賞者など国内の著名な科学者を招いての理研セミナーや科学講演会等の顕彰事業を毎年開催しています。 今年の科学講演会は113番元素を発見した森田教授の講演を予定しています。

産業構造は、第2次産業の割合が高く、食品、機械、化学関係の製造業が国道2号沿線を中心に立地しており、製造品出荷額は、2,438億円(平成24年工業統計)と県内第5位(町村内ではトップ)となっています。 これらの企業は若者にとって地元就職の場となり、定住促進にも大きな役割を果たしています。

一方、第1次産業の農業は、温暖な気候を活かして稲作・果樹を主体に生産を展開してきましたが、核家族化や高齢化により耕作放棄地が増加しています。このような状況の中、耕作放棄地を解消するため、 平成21年度から『耕作放棄地解消プロジェクトチーム』を立ち上げ、『まこもたけ』の栽培実証実験を開始し、平成23年度からは、生産者による本格的な栽培が始まりました。また、 中学生による田植えや収穫体験などの様々な取り組みにより、作付面積も徐々に増え耕作放棄地が再び青々とした水田によみがえり、水辺の鳥たちがやってくるようになりました。この『まこもたけ』は、 イネ科の多年草です。タケノコのようなシャキシャキとした食感が特徴で、アクやクセがなく、和洋中とどんな料理にも合います。 現在「まこもバーガー」をはじめとした新商品が開発されるなど6次産業化を図り販路拡大に努めています。

本町の観光スポットは、美しい森、つばきの丘運動公園、仁科芳雄博士生家及び仁科会館など、森林の中で自然に親しめ、またスポーツから科学まで幅広い分野を楽しめる施設があります。 さらに、『まこもたけ』の収穫時期の10月頃になると町内各所のレストランや料理店でまこも料理を味わうことができますので、ぜひ里庄町を訪れ「観て、ふれて、楽しんで」いただきたいと思います。