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健康で心豊かに過ごせる町づくりを目指して

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年6月6日

健康で心豊かに過ごせる町づくりを目指して

群馬県町村会長・邑楽町長 金子 正一

ラジオ体操を始めて5年になる。

きっかけは、体育協会の役員であったAさんからの「新しくなった役場庁舎(平成19年12月完成)前でラジオ体操ができたらいいですね。」という言葉であった。しかし、体に良いと分かってはいても、 果たして続けられるだろうかという不安で、なかなか踏ん切りがつかなかった。それから、5ヶ月ほどが過ぎた12月の仕事納めの日、思い切って始めることにした。

携帯ラジオ持参で毎朝6時30分から最初は一人で行っていたが、その後Aさん夫婦も加わり、今では一年を通し多くの皆さんが参加している。冬の寒い時期はやや少なめだが、 春から秋にかけては70人前後の皆さんが集い、終わった後には会話がはずみ、仲間作りと交流の場になっている。早朝のラジオ体操は、私にとって日々健康を維持し、 元気に仕事に臨むための大切な取り組みとなっている。

現在、平均寿命は男性80.50歳、女性86.83歳(平成26年)であるが、健康で元気に生活している健康寿命は、それより10歳以上低くなっている。健康を維持し、健康寿命を延ばすためには、 自らの健康に対しての意識を高めることが重要である。そこで、「予防は最大の医療」であることを念頭に、病気の予防や早期発見に重点を置いた「健康づくり」を目標に据えることにした。 特にがん検診については、多くの人が検診を受けやすいように日程を工夫し、受診費用についても、特定健診、後期高齢者健診の無料化をはじめ、乳がん、子宮がん、大腸がん、前立腺がん、胃がん、 胃がんリスク検診(ABC)などは一律500円に、B型肝炎、C型肝炎検査などは無料にして、受診の推進と早期発見に努めている。今後も、町民の健康維持のための取り組みをより推進していきたいと考えている。

健康づくりを推進する町と並行して、もう一つ私が目指してきたものが「教育と文化の香り高い町づくり」である。町は以前から「社会教育の活発な町」として知られている。 高齢者が自らの体験や地道な調査に基づいて昔の暮らしや民俗などを後世に伝えるため書き残そうということで発刊されてきた文集「あすへひとこと」は、昭和61年の第1集以来、 今日まで何と30年間にわたって連綿と事業が続けられている。近々第11集となる「邑楽町の地名~小字の調査」が発刊される予定となっており、私も巻頭言を書かせていただいた。これまでの作品は、 すべて第一級の民俗資料として認められ、上毛社会賞(上毛新聞社)、ふるさとづくり振興奨励賞(明日の日本を創る協会)、ふるさとづくり賞(読売新聞社)など数多くの賞を受賞している。

この「あすへひとこと」の活動は、公民館の「自分史講座」から始まったものであるが、このほかにも公民館では、県内の青少年活動をリードしてきた若者の団体、 ORLC(邑楽町レクリエーション・リーダーズ・クラブ)や歴史ある婦人会の旗を高く掲げて意気高く活動している邑楽町婦人会などの活動も行われており、幅広い世代の活動が展開されている。

また、町の教育と文化を支える場として、近年当町の自慢となっており、 他市町村の皆さんからも非常に高い評価をいただいている町立図書館がある。「住民の知る権利を守る」「ご来館いただいた利用者を決して手ぶらでは帰らせない」という徹底した利用者目線のサービスにより、 県内の辺境にある小さな町ではあるが、15年間連続で群馬県一の利用率を誇っている。

こうした社会教育をさらに活性化させるために、私が一貫して公約に掲げ、就任以来8年間建設を追求してきた中央公民館が、いよいよ今年度から新築工事に入る。 これまで県の東部地域では当町だけがホールを持たず、活発な公民館活動をされている町民の皆さんの発表の場がなく、また万全な環境で優れた芸術文化に触れることも厳しい状況であった。 スポーツはもちろんのこと、文化や芸術も生きがいや生活の潤いにつながる非常に大切な要素である。その拠点となる公民館ホールが、いよいよ出来上がる。竣工予定は平成30年春である。 今からそのときを心待ちにしている。