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「暮らしと自然が輝く交流のまち」 ~“生涯”快適に暮らせるまちをめざして~

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年2月8日

山梨県町村会長・富士川町長 志村 学

 

“生涯”快適に暮らせるまちをめざして」町民1万6千人がいっしょになって知恵を出し、汗をかきながらまちづくりに取り組んでおります。

わが富士川町は、平成22年3月8日に2町が合併した新しい町であり、この合併により、初めて日本の町数が市の数を下回った合併ともなりました。

本町を紹介しますと、まず、全国桜の名所100選である大法師公園は、毎年4月になると2千本の桜が咲き誇り、大法師山の小高い山頂がピンク色に染まり、訪れる人々の感動を呼んでいます。 また、桜の町として、現在は、隣の山をつなぐ桜回廊を計画し、町の花「さくら」を全国へ発信したいと考えています。町の木である「ゆず」は、町の特産品であり、とても香りの豊かなゆずであります。 ぜひ、一度全国のみなさんにご賞味いただきたいと思います。

また、中部横断道増穂インターチェンジもあることから観光やスポーツツーリズムなど積極的に取り組んでいきたいと考えております。さらに、リニア中央新幹線が町を横断する計画がありますが、 これを好機と捉えまちづくりの足掛かりにしたいと考えております。さらに、昨年、本町出資の株式会社富士川が運営する「道の駅富士川」がオープンし、新たな観光や特産品情報発信基地として、 県内外からご来場いただいているところです。道の駅敷地内では、本町のシンボルでもある藤村式建築の旧舂米(つきよね)学校(太鼓堂)を模した展望台や新たなモニュメントとして、 芸術家(ゲージツ家)篠原勝之氏(通称クマさん)の作品である「富士川龍門」が設置されており、一つの名物となっています。

本町には、3か所の中山間地域があり、それぞれ特徴を持っております。平林地区は、富士山の眺望も素晴らしく、棚田の風景が広がる農村集落地であり、櫛形山の登山基地であります。 また、同地区にある氷室神社は武田家や徳川家康ゆかりの神社で、本殿まで続く石段、御神木の樹齢千年をこえる大杉があります。穂積地区は、 全国的に有名になった元旦に朝日が富士山頂から昇る「ダイヤモンド富士」が望め、冬至のころから元旦にかけて多くの人が観賞に訪れます。特産品はゆずであり、出荷量は、東日本一と言われております。 五開地区においては、大柳川渓谷沿いに整備された大小十本の吊り橋を渡りながら遊歩道が散策でき、紅葉時の景色は圧巻であります。地域内に古来からの十谷温泉があり、秘湯として昔から愛されており、 このほか、町有施設の日帰り温泉かじかの湯があり、散策のあと汗を流すには最高で、県内有数の泉質を誇っています。また、この3か所の中山間地を繋ぐ周遊ツアーを企画しており、 この自然を皆様にも紹介しております。

ここまで、町の主だった施設場所を紹介いたしましたが、ここから、町の推進している施策を紹介したいと思います。

まず、子育て支援についてであります。子育てしやすいまちを目指し、保育料の引き下げや18歳までの子どもの医療費窓口無料化、小中学校給食費の第2子半額、 第3子無料化など子育て支援の充実に努めております。

次に定住促進についてであります。医療、教育、福祉の充実や日用品の調達しやすさなどの生活環境を整えるとともに、移住、定住しやすいよう、家屋の新築者には5年間固定資産税、 都市計画税相当分をお返しする定住奨励金や、中山間地への土地取得補助金、空き家バンクと空き家改修費の補助等の創設をし、また、地域のコミュニケーションも大切なことから、 バックアップ体制も整えております。こうしたことから、わが富士川町を全国一住みやすいまちにしたいと思います。

結びになりますが、私の信条は、公正公平で住民中心の町政を推進し、諸課題にスピード感を持って積極果敢に挑戦し、子どもや若者が夢と希望の持てるまち、お年寄りや住民が安心して暮らせるまち、 そして、住んでよかった、富士川町でよかったそんな声が聞こえるまちにするため、取り組んでいます。