ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町村長随想 > 住んでよかった、住みたいまちと実感できるまちづくり

住んでよかった、住みたいまちと実感できるまちづくり

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年12月14日

住んでよかった、住みたいまちと実感できるまちづくり

大阪府豊能町長 田中 龍一

豊能町は、大阪府の北部に位置し、北に能勢町、東に茨木市、南に箕面市、そして西は兵庫県川西市にそれぞれ隣接している標高600mを超える北摂連山の中にあり、大都市近郊にも関わらず、 四季を通じて豊かな自然に彩られた人口約2万人のまちです。

大阪府内にありながら、町域の約60%を山林が占めており、 自然豊かな環境の中で、「なにわの伝統野菜」にも登録されている「高山ごぼう」や「高山真菜」を始めとした農産物や良質の真砂土から生まれる黒御影石の産地としても有名です。こうした石の産地であることから、 古くは鎌倉時代後期の阿弥陀如来の石仏を始めとした多くの石仏が町内に残っており、石仏巡りなども楽しむことができます。また、キリシタン大名として有名な高山右近の生誕の地でもあり、 今年は右近没後400年の記念の年にあたります。

地形的には、能勢妙見山系を間に、東西の地域に分かれており、東部地域は一部の住宅地を除いて、古くからの歴史と自然豊かな農村地域と田園風景が広がっています。一方、 西部地域は昭和40年代から始まった住宅開発により、大阪市内等へのベッドタウンとして発展し、住民の約80%が居住する、阪急電車に接続する能勢電車が基幹交通という地域になっています。

私は、大阪市内で生まれ育ちましたが、家族で、この自然豊かな豊能町に転入してまいりました。

豊能町での暮らしは、四季折々の豊かな自然に囲まれ、静かな環境の中で安心して子育てのできる町でありながら、大阪の都心(梅田)まで約50分という便利な環境にあり、とても満足しています。 豊かな自然に恵まれた環境を活かし、家庭菜園、生ごみコンポスト、雨水利用やソーラーパネルなど、いわゆる「エコ」生活をテレビで紹介していただいたこともありました。

平成24年10月からは、住民のみなさんの信託を受けて、町長として現在1期目の町政運営を担っています。就任当初から、豊能町を「住んでよかった、住みたいまちと実感できる」理想の町にしたいと考えて、 町政運営に取り組んでいるところです。

現在の本町の課題は、全国的な問題でもある少子高齢化と人口減少への対応です。本町も例外ではなく、平成7年に約2万6千人を超える人口のピークを迎えましたが、その後、減少傾向が続き、 人口構成も大きく変化し、今や高齢化率は37%(平成27年3月末現在)を超えています。このような傾向に伴い、税収も大きく減少し、町の財政状況も非常に厳しいものとなっており、現在、 財政健全化を推進する取り組みを行っています。

また、こうした本町の状況を踏まえ、現在、地方版「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しているところです。若者が活躍でき、安心して子育てができる地域づくりと定住の促進を図ると同時に、 人口減少・超高齢化社会においても持続可能なまちづくりを行うために、新たな社会構造の構築と魅力の創出で地域社会を持続させることを大きな目標としています。

現在、具体的に実施している施策としては、転入して親元に同居若しくは近居する子ども世帯へ助成する「豊能町いっしょに住マイル助成」、「最新の不動産情報のネット配信」、 町長の私と住民の皆さまがいっしょに語りながらウォーキングによって健康寿命を延ばす「ウェルネスウォーキング」、 高校3年生までに拡充した「子ども医療費助成」、「防犯灯の全町LED化」などの各種施策に加えて、「豊能町地域公共交通基本構想」を策定し、まちづくりと連携した総合的交通ネットワークを構築し、 定住促進や人口減少・高齢化対策につなげたいと考えています。

まだ1期目ではありますが、今後とも住民の皆さまが「住んでよかったまち」、町外の皆さまが「住みたいまち」と実感できるまちづくりの実現のために、全力で取り組んでまいります。