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小さいながらも存在感のある町づくりを目指して

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年6月29日

小さいながらも存在感のある町づくりを目指して

茨城県五霞町長 染谷 森雄

豊かな自然に恵まれた五霞町は、関東平野のほぼ中央、茨城県の西南端に位置し、県で唯一利根川の右岸にある、利根川、江戸川などの河川に四方を囲まれた人口1万人ほどの町です。

都心から50㎞圏域に位置する地勢を活かし、高度経済成長期における工業団地の整備や住宅開発などにより、首都近郊の町として成長してきました。

歴史的には、明治22年、11ヶ村が合併して五霞村が誕生して以来120年余、合併することなく、現在に至っております。平成8年に町制を施行し、来年20周年を迎えることから、 現在記念式典等の準備を進めております。私で20代目の首長となりますが、町長室には初代から歴代の首長の写真が飾られております。

町の主な産業は農業でしたが、昭和の時代になると、農工両全の施策を掲げ、昭和30年から50年にかけて、土地改良事業、圃場整備事業、農業構造改善事業等を実施し、 優良農用地の確保と農業の近代化を図るとともに、町内に5つの工業団地の造成を行い、現在約60の優良企業が立地しております。

またJA、工業クラブ、商工会との共同出資により第3セクターを立ち上げ、平成17年4月に「道の駅ごか」を開設しております。今年で11年目を迎えておりますが、町内はもとより、埼玉、 東京からも目玉である朝採りの新鮮な野菜等を目当てに、多くのお客様が買い物に訪れており、入り込み客数はGW期間中だけで今年は6万人以上、1年間を通じては約100万人、 売り上げも10億円に届く勢いとなっております。

さらに、今年3月末に圏央道五霞インターチェンジが供用開始となり、また町の中央を縦断する新4号国道が複車線化されたことから、交通の利便性は格段に向上しております。 前述した既立地企業の中にも施設の拡充の動きが出てきていることに加え、町でもこうした広域交通インフラの整備に合わせて、さらなる雇用及び税収の確保を図る観点から、「道の駅ごか」を囲み、 五霞インターチェンジ、新4号国道に隣接する37.1haの敷地に、新たな町の顔となるべく、土地区画整理事業による商業、工業、物流業等からなる複合型産業拠点の形成を現在推進しているところです。

一方、自然に目を向けますと、利根川堤防は週末ともなると、色とりどりのウェアに身を包んだサイクリストたちが大勢行き交っておりますし、6月6日には、 今年で3回目となりますが「柴又100k」が行われました。これは文字通り江戸川の下流にある東京の葛飾柴又から、江戸川の起点である五霞町まで、片道50キロ往復100キロの道のりを、 ランナーたちがひた走るというものです。町内の給水所では中学生を中心としたボランティアが、地元産のトマト、キュウリや食事等を提供するなど、新たな交流も広がっております。

また利根川でのハクレンがジャンプする姿は大変豪快であり、一見の価値があると思います。毎年6月から7月にかけて、ハクレンが利根川の下流から産卵水域に集合し、数十匹単位の大ジャンプが、 1日数回から多いときは数十回見られます。しかし1年のうちたった1日か、せいぜい数日であり、期日も不定で年によっては1カ月以上前後するため、簡単に見ることができません。 町のホームページにその雄姿をアップしておりますので、ご覧いただければと思います。

優良企業が多数立地していることから、町内だけでは雇用が確保できず、近隣市町から流入している現状で、昼夜間人口比率は131.5、全国で44位(平成22年データ)となっており、 先述の道の駅への入り込み客数も考えると、交流人口という意味では恵まれた環境にあると言えます。当町でも人口減少状況にあることは否めませんが、この交流人口を如何に定住に結び付けていくかが、 当面の大きな課題であると認識しております。

是非一度、五霞町に足をお運び下さい。