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町民が主役 町民と共同のまちづくり

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年10月28日

宮崎県新富町長  土屋 良文

 

新富町は、宮崎県のほぼ中央に位置し、県都宮崎市の北側に隣接する、太平洋に面した人口約18,000人の町です。

主な産業は、沿岸部特有の温暖な気候や一ツ瀬川の豊富な水、長い日照時間を活かした農業で、ピーマンやきゅうり、トマトなどの施設園芸をはじめ、台地では甘藷などの畑作、畜産、 洋らんや茶が盛んです。

3年前の口蹄疫により、町内の牛豚など家畜がすべて殺処分され未曾有の被害となりました。全国の多くの皆様から温かい励ましやご支援をいただき、畜産農家も元気を取り戻し、頑張っています。 あらためまして、皆様のご支援にお礼申し上げます。ありがとうございました。

自然も豊かで東側の日向灘に面する富田浜は、宮崎県の天然記念物であるアカウミガメの西日本でも有数の産卵地であり、毎年数百頭が上陸産卵しています。

私は、「町民が主役」、「町民と町との協働」、「オンリーワン」のまちづくりを推進し、人と人とのつながりや人と地域のつながりを育む“絆”「新富力」をもって、 町民一人ひとりの力を結集し、「やっど新富」の意気込みで「キラリと輝く元気な新富町」の実現を目指しています。

まちづくりの主な取り組みとして、先ず人づくりであります。読書を通した豊かな心を育む取り組みを推進しています。町内小中学校と3つの公共公民館図書室の蔵書を増やし、 図書司書補を配置して、学校と公共公民館図書室を結ぶ図書システムを導入しました。学校での読書推進活動やファミリー読書活動、町がボランティアと協働して、「読み聞かせ会しんとみ読みがたり」、 「ブックスタート事業」、「しんとみ読書だより」発行などに取り組んでいます。本年度から3年間で人と人とのつながりを生み出す交流拠点として、10万冊所蔵の図書館と公民館、 資料館の複合施設の建設を進めています。

農業の町として、新富産そば100%のそば粉を使った「十割新富そば」と新富産米の米粉「新富こめんこ」、そして米粉麺、さらに新富産の小麦を使用したパン、麺の普及を図るとともに農家、 商工業者、町が協働して、新富ブランド、オンリーワンを目指しています。

新富町には航空自衛隊新田原基地が所在しており、基地の町でもあります。

航空自衛隊新田原基地を観光資源の核と捉え、基地周辺財産と町内にある自然等の地域資源を有効活用し、町内外からの観光客の増加と地域経済の活性化に結びつく拠点づくりとして、 スカイパーク整備事業を計画しています。

その一つとして、F15戦闘機等の離発着や景観を滑走路延長線上の真下から望むことにより爆音と迫力を体感できる場所として、公園的整備を進めています。

また、町の魅力発信では、今話題のSNSを活用し、FACEBOOKより町の情報やイベントなどを発信しています。

結びに、自然豊かで人情豊かで絆を大切にしている「新富町」に、皆さんも機会がありましたら是非お越しください。