ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町村長随想 >  人が織りなす輝くまち養老

 人が織りなす輝くまち養老

印刷用ページを表示する 掲載日:2008年1月7日

人が織りなす輝くまち 養老

岐阜県町村会・養老町長  稲葉 貞二


養老町は、岐阜県の西南部、濃尾平野の最西端に位置し、滋賀県に近く三重県にも接する人口33,409人、面積72.14四平方キロの清らかな水と豊かな緑に恵まれた歴史のまちです。

町の東部を大垣市と三重県桑名市を結ぶ国道258号が南北に、養老山麓に沿って主要地方道・南濃関ヶ原線が走るなど、道路交通の要衝となっています。また、将来、名神高速道路と養老JCTで繋がることとなる東海環状自動車も、本年4月に養老IC―北勢IC間の事業化が決定しましたので、今後は、早期完成に向け努力したいと考えています。公共交通の面では、本年度より沿線七市町が支援することで存続が決定した養老鉄道が町の中央を通っています。

西にそびえる急峻な養老山地は、揖斐・関ヶ原・養老国定公園に属し、扇状地には県営の養老公園が広がっています。また、標高900メートル余りの山頂付近には、熊笹や山野草が生い茂り、山麓には東海自然歩道が縦断しています。町の中央を直轄河川・牧田川が西から東に流れ、揖斐川に注いでいます。海抜0メートルという低湿地帯は輪中を形成していましたが、土地改良事業で姿を消しています。また、中小の河川や池沼も多く、水郷地帯を形作ってきました。この地域は、豊潤な大地の恩恵を受けてきましたが、その一方、常に水との闘いの歴史でありました。特に、宝暦年間の薩摩藩によるお手伝い普請、木曽三川分流工事が多く困難を乗り越え行われましたが、今日でもこの薩摩義士の遺徳をしのぶものとして、大巻薩摩工事役館跡などが町に残されています。

自然豊かな県営養老公園には、水の流れが絶えることのない養老の滝と養老神社境内に湧水している菊水泉があり、当時の環境庁から名水百選に選定されています。今から1300年ほど前の717年、年老いて病に伏せった父親を看病しながら、山で薪を拾い生計を立てていた源丞内が、ある日、滝の水を汲んで父親に飲ませたところ、これはうまいと水がお酒に変わったのです。父親も元気になり、この孝行息子と滝の水がお酒に変わったという話が都に伝わり、これを時の女帝・元正天皇がお聞きになって、この地を行幸されました。元正帝は、「この香しい水は、若返りの水ぞ。」と驚かれ、元号を霊亀から養老に改元されました。当町では、親孝行のふる里としてこれをまちづくりに取り入れています。家族の絆を大切にしたいと今年で第8回目を迎えた「家族・絆・愛の詩」を全国から募集し、本にまとめ出版しています。

また、公園内には、平成7年、体験的庭園「心のテーマパーク・養老天命反転地」がオープンしています。このほか、岐阜県こどもの国をはじめ、楽市楽座などバラエティー豊かな施設があり、全国から年間100万人の観光客に楽しんでいただいています。

町の北部には、2世紀後半に造られたといわれる象鼻山古墳などもあり、歴史的遺産や伝統をこれからも守っていきたいと考えています。

名古屋市への通勤圏内でありますが、農業も盛んで2,500ヘクタールの水田をはじめ、野菜・トマト・イチゴのほか大規模養鶏や食肉加工業もあります。また、名神高速道路養老サービスエリアは、全国第3位にランクされるくらいの人が立ち寄られ、地元産品の販売をはじめ、雇用も多数となっています。最近では、中小工場や大型スーパーの進出も増加し、経済活動も活発になっています。

高齢化率が21.1%で高齢化は年々進んでいますが、第四次総合計画の将来像「人が織りなす輝くまち養老」を基本理念とし、幸せに安全に暮らせ、天下の名高い「養老の滝」をもつ「住んでよかった」と思えるような諸施策を町民の方々と協力して進め、誇りと愛着をもって魅力ある活力に満ちた養老町を築いてまいります。