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 伊予路に春を呼ぶ

印刷用ページを表示する 掲載日:2002年4月8日

伊予路に春を呼ぶ

愛媛県町村会長 双海町長 丸山勇三

8年前から毎年2二月に入るとNHKが双海町の菜の花を見て伊予路に春が来たと、全国に放映していただいております。

22世帯93人の地域が一体となり、平成と共に13年前から国道378号沿いのJR四国の土手に菜の花の栽培を続けております。

年間通じて草刈り、野焼き、施肥、間引きなど1月ごろ開花を始め、2月から3月いっぱい(2ケ月間)の長い期間菜の花を見て通る車、立ち止まり花を楽しむ方、菜の花は夕日と並ぶ双海の名物に育って参りました。

これを受けてJR四国は「潮風ウォーク菜の花大会」を開催し、トロッコ列車を走らすなど透き通る海と、夕日と、菜の花は今が満開であります。(3月15日)

県都松山市から車で約40分走ると、16キロの海岸沿いに、JR四国と、国道378号が(夕やけこやけライン)並行して走る、すぐ山、すぐ海といった平坦地の少ない、人口5,700人の日本で一番夕日が美しい町、双海町があります。

昔からみかんと魚を中心とした第一次産業そのものの町で、今もハウスみかんやキウイフルーツは日本一の産地の一角を占めており、魚は伊予灘で捕れる天然の魚100%で味は最高、活魚で勝負しており、伝統を誇るイリコ(煮干)は日本一のおりがみつきであります。しかしながら、第一次産業の不振は経済不況と合わせて今や国あげて極めて厳しい時代を迎え、産地間の生き残りをかけて頑張っております。その心は、生産者が果たす役割、団体が果たす役割、行政が果たす役割、皆が果たす役割を力いっぱい果たす以外に道は開けないといつも申し上げております。

こうした厳しい環境の中、危機感から多くの町民の参加と時間をかけて双海町は昭和62年を町づくり元年と定め、人づくり、拠点づくり、町民総参加の日本一づくりの3本柱を立てスタートしてから15年を迎えております。

人づくりは双海町の為に燃える人づくり、(現在58名が研修を得ております。)拠点づくりは透き通る海と山を生かしたふたみシーサイド公園(道の駅)、ふたみ潮風ふれあい公園を建設、一番頭を悩ましたのは双海の個性をどうもって行くかでありました。長い水平線にまるで水墨画の様に浮かぶ島としずかに立ち止まる夕日、夕日は自然科学しかも夕日は昔から神秘とか、ロマンとか、若者の心をとらえ、夕日は日本人の心のふる里ではないかと・・・個性は日本で一番美しい双海の夕日に決定しました。

もどり来て
 瀬戸の夏海
  絵のごとし   高浜虚子

以来夕日にこだわり続けて15年、双海町のキャッチフレーズは“しずむ夕日が立ち止まる町”海岸国道378号は(夕やけこやけライン)日本で一番海に近い駅(下灘駅)で開催する夕やけプラットホームコンサート、夕やけ音楽祭などイベントも夕日にこだわり年間10回開催しております。

住民総参加の双海町が目指す日本一づくりとは、そこだけ…ここだけ…といったオンリーワンの世界であります。自分達の汗と智恵で出来るもの・・・夕日、花、メダカ、水辺透き通る海など、自然とそこに住む人間が融合共生する、今流にいえばアメニティのまちづくりであります。

個性のある町づくりに町民総参加で走り続けて15年、観光客ゼロからスタートし現在双海町へ訪れる方は年間約50万人。皆さんの御来町を心から歓迎いたしております。

町へ来ていただいている方と町民がどう関わり合いを持つか、今後の大きな課題でもあります。

そこに住む人々の質の高さ、心の豊かさ、健康な身体、高齢者が振り向いた時、良かったなぁ・・・と思い感じていただけるまち。

課題に向かって町民の幸せづくりを追求して参りたいと思っております。今後共皆様のご指導ご協力をお願い申し上げます。