ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 町村長随想 >  21世紀は環境と福祉の世紀

 21世紀は環境と福祉の世紀

印刷用ページを表示する 掲載日:2000年7月10日

21世紀は環境と福祉の世紀

宮崎県田野町長 丸目賢一

田野町は宮崎県の中南部に位置し、県都、宮崎市から17キロメートル、総面積108.3平方キロメートルの緑の豊かな自然と清流に恵まれた人口12,600人の農工併進のまちであります。

現在、「町民にやさしく、あたたかみのある町政」をモットーに「みどり豊かな健康で、文化的なまちづくり」を目標に厳しい財政状況ではありますが、職員一同創意工夫をしながら長期計画に基づいて諸施策を積極的に推進いたしております。

21世紀は国際化の時代、情報化の時代ともいわれております。まさにその時代であると思っておりますが、同時に我々地方公共団体をあずかるものにとっては、21世紀の前半は「環境と福祉」の世紀でもあると考えております。

環境問題でありますが、公共下水道事業はスタートして6年目であります。近年家庭から排水される生活雑排水等により、河川の環境汚染が広がり下水道の整備は急務であります。地域住民が文化的、衛生的な日常生活を営むうえで必要不可欠な生活基盤施設でありますので、計画的に整備を進めております。

本町は流域の最上流の町であります。下流域には1市1町の住民が、生活用水、農業用水及び工業用水として利用されておりますので、水質の保全のためにも公共下水道の整備は急務であると考えております。

各家庭からの一般廃棄物対策については現在、関係町で構成する衛生組合で共同焼却処理をしております。

経済活動の高度化に伴い、日常生活や事業活動から排出されるごみの質は多岐にわたり量も年々増加の一途をたどっております。このため分別収集、リサイクル運動等のごみの減量化、公害の出ない適正な処理とともに処理施設の更なる整備がこれからの課題であります。一方不法投棄の防止、住民の自主的な環境美化への取り組みを醸成し、美化運動の推進を図る必要があると考えております。

次に福祉対策であります。少子高齢化社会を迎える中で核家族化、扶養意識の希薄化及び女性の就労による社会進出等家族環境が変化してきております。

このような状況下、高齢者の介護を社会全体で支えるために介護保険制度がスタートしました。今後は、要介護高齢者対策を推進するとともに老後の生活の安定や、生きがい対策を積極的に図る必要があります。そのためには、地域に住む住民がそれぞれの力に応じた役割を分担し、きめ細かい福祉サービスを行い、高齢者の方々が「長生きしてよかった」、「田野に住んでよかった」と思っていただける町にしたいと考えております。

児童福祉については、社会情勢の変化の中で21世紀を担う児童を取巻く環境は厳しくなってきております。児童の健全育成にいかに取り組むかは、社会全体の問題であります。今後とも家庭、地域、行政が一体となって子どもを産み育てやすい環境を整備するとともに、次の時代を担う児童の健全な育成に努めたいと思っています。

母(父)福祉及び心身障害者福祉についても、家庭生活の安定、生活相談等今後適切な施策が必要となってきております。また、障害者の方が地域社会の中でそれぞれの能力を生かしながら生活していくことに対して、住民の理解と協力を深めてゆく活動が必要であると考えております。

いろいろと申し述べましたが、「環境と福祉」に対するこれらの諸施策を積極的に推進することが、住民の方々が田野町に住んでよかったと思っていただける「町民にやさしく、あたたかみのあるまち」になるものと考えております。