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「人とまちが共に輝くみらい創生のまち」を目指して

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年6月26日

滋賀県愛荘町長滋賀県愛荘町長 有村 国知

愛荘町は、滋賀県の中央部、琵琶湖の東側に位置し、東西約13㎞、南北約6.9㎞、総面積37.97km²で、令和2年の国勢調査において、住民の平均年齢が43.5歳と活気ある町です。

町東部の山際には国道307号と名神高速道路が、西部に広がる湖東平野には中山道と国道8号、近江鉄道、東海道新幹線が、それぞれ南北に縦断しており、交通の要衝でもあります。名神高速道路を利用すれば京都へ1時間、名古屋へ2時間で行くことができ、交通の利便性に恵まれています。

また、鈴鹿山系からの豊かな清水と自然に恵まれ、農業をはじめとするさまざまな産業を発展させてきました。おだやかな風が吹き青い空が広がる春、太陽の光を受けて新緑がまぶしい夏、田園風景が小麦色に染まる秋、真っ白い雪景色に包まれる冬。このように彩り豊かな自然と水辺空間が町を囲み、ゆったりと流れる時間が四季を通して訪れる人々の心を癒やしてくれます。

町内には由緒ある歴史的遺産も数多く、なかでも天平13年(741年)に開山された金剛輪寺は、天台宗の名刹として近隣市町の西明寺、百済寺とともに湖東三山と称され、本堂は、鎌倉時代の代表的な和様建造物で国宝に指定されています。

その他、渡来系氏族、依智秦氏ゆかりの史跡があるほか、近世には中山道65番目の宿場として愛知川宿が栄えたほか、明治には郡役所や警察などの官公署がおかれ、近江鉄道が開通するなど、古くから地域の中心として発展しています。

また、国の伝統的工芸品に指定されている「近江上布」を中心とした麻織物や、瓶のなかに手まりが入った不思議で美しい滋賀県伝統的工芸品「愛知川びん細工手まり」など、日本でも愛荘町にしかない「ワザ」の光る工芸品を見ることができます。

子育ての分野では、未来を担う子どもたちに焦点をあて、子育てしやすい環境づくりを進めるため、子育て世代包括支援センターを中心に3つの子育て支援センターを整備するなど「子育て世代にやさしいまちづくり」を推進しています。

また、町内に2つある図書館では、おはなし会などのイベントや子育てを頑張るパパ・ママ向けのイベントや勉強会を充実させています。その積極的なまちづくりへの参加などを評価していただき、愛知川図書館がライブラリーオブザイヤー大賞を受賞したことのある「まちじゅう読書の宣言」のまちでもあります。

このほか、愛荘町では、地域おこし協力隊の制度を活用し、都市部から起業家10名の誘致を行い、民間企業とコラボした、ローカルベンチャープロジェクトに取り組んでいます。現在3名のコーディネーターと7名の起業家が住民とともに新たなマーケットづくりに日々奮闘しています。

「愛荘町に来て良かった」、「愛荘町に住んで良かった」、「愛荘町に住み続けたい」、町の挑戦は進行中です。

どの施設やどの地域資源でも町の魅力を感じていただけるよう準備をしています。

皆さまのご来訪を心からお待ちしております。

金剛輪寺 血染めの紅葉
▲金剛輪寺の絶景「血染めの紅葉」

愛知川びん細工手まり
▲日本でも愛荘町にしかないワザが光る「愛知川びん細工手まり」