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笑顔で輝く高山村

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年6月19日

群馬県高山村長 後藤 幸三群馬県高山村長 後藤 幸三
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オーガニック食材豊富な村

高山村は東京から北へ150km、上越新幹線で1時間余りのところに位置し、周りは1000mほどの山々に囲まれた、それはそれは風光明媚な里山です。面積の76%を山林が占める高山村は、山菜の宝庫でもあります。

​タラの芽、山ウド、ワラビなどなど。そうそう、これを忘れてはいけません。さまざまな山のキノコ。うどんの子や肉と一緒にバーベキューで焼いても、天ぷらにしても、素晴らしく美味しい食材が沢山あります。塩漬けにしておいたキノコを、翌夏には適度に塩抜きし、わさび醤油で食べるとまたこれは絶品です。これですから高山村を離れるわけにはいきません。まだまだ、このほかにもたくさんの自然の野菜、言い換えれば自然栽培、オーガニック栽培の野菜、もう最高の野菜を食していることになります。

村への移住者が活躍中

最近、若い人や二世代11人家族のほか、ワインを作りたいと移住してきた方もいます。この方は既にワイン製造に取り組み、遂にゴールデンウィークにお披露目され、私も試飲を楽しみました。また、昨年地域おこし協力隊に参加した隊員も、そのまま食べられるぶどう作りに挑戦を始め、既に圃場や苗木などの手当てをして準備を進めています。

このように夢があれば計画が立てられ、夢の実現に繋がるのです。一昔前までは10組に1組くらいの方が、その道で事業展開ができれば良いと思っていました。ところが、自分の健康管理の目的でオーガニック栽培をやりたくて、また、田舎暮らしに魅力を感じて、視点を変えて「いい移住」を実行。これが本来の生き方かもしれません。

世界で活躍できる人材育成

そして、我が村では教育にも力を注いでいます。まずはICT。特に早くから高山方式で取り組んでいたことから、群馬県教育委員会からも力強い支援をいただいています。

また、特に英語教育に力を注いでいます。村に住む英語の堪能な子育て中のお母さんたちが積極的に子どもたちの英語指導に関わってくれています。このボランティアはすごい。このお母さんの中には6人の子どもを持った快活な主婦もいて、毎週英語指導に携わっていただいており、とても感謝をしています。

希望する中学生を海外派遣し国際的視野を育む
 希望する中学生を海外派遣し、国際的視野を育む​

村としては、夏休みを利用した海外派遣事業を中学2年生の希望者全員を対象に実施し、経費の概ね3分の2を村負担としています。英語検定では高校3年生レベルの成績の子どももいるようです。高山村から海外のホテルで活躍している高山人、あるいは、本年旅客パイロットになり活躍する高山人も現れました。

人口減少の中ですが、これからの高山村が『笑顔で輝く高山村』になりますよう祈念するとともに、世界で活躍できる人材の育成に向けて高山村全体で頑張ってまいります。

以上、思うままに。