ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 全国町村会の活動状況 > 荒木会長が新型コロナワクチンの追加接種等に関して金子総務大臣と意見交換

荒木会長が新型コロナワクチンの追加接種等に関して金子総務大臣と意見交換

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年2月21日

 荒木泰臣全国町村会長(熊本県嘉島町長)は、2月19日、金子恭之総務大臣と新型コロナワクチンの追加接種等について意見交換(WEB会議)を行いました。

全景

 はじめに、金子大臣が挨拶に立ち、「先月の意見交換会では、高齢者等への3回目接種の前倒しについてお願いさせていただいた。総理からも、2回目接種から6か月を経過した方々への接種券の配布促進、接種会場の増設など、100万回目標達成に向けて、指示をいただいている。VRSへの入力回数では、1日100万回を上回る日も出てきており、皆様のこれまでの取組に対し、改めて感謝申し上げる。引き続き、日々の接種実績を安定的かつ着実にあげていく取組が必要である。より一層のご協力をお願いするとともに、本日は課題や要望などのご意見を頂戴したい」と述べました。

 続いて荒木会長からは、「全国の新規感染者数は依然として高水準となっており、重症者やお亡くなりになる方の数は増加を続けている。また、家庭内感染や職場、学校等でクラスターが頻発するなど、社会活動全体にも影響が出ている。これ以上の感染拡大を防ぎ、医療崩壊を食い止めるためには、ワクチンの追加接種を、国・自治体・医療関係者等が連携して推進することが最重要の課題である。私たち町村も、政府の要請を受け、ワクチンの追加接種に全力で取り組んでいる。本日は、町村現場における課題や要望等を申し上げたい」との発言がありました。

 その後の意見交換の場で荒木会長は、追加接種の前倒しについて、「町村現場では医師等の確保や接種体制の整備に総力をあげて取り組んでいるところである」と述べるとともに、「前回の意見交換会でも申し上げた通り、積雪が多い時期の高齢者の会場への移動手段の確保や健康対策など、町村によって抱えている課題は異なる。例えば豪雪地帯などのハンディを抱える町村では、住民が接種を受けやすい時期に合わせて全体のスケジュールを調整し、集中的に接種するなど、地域の実情に応じた取組を鋭意進めている」としたうえで、さらなる円滑化を図るため、引き続き国・都道府県による広域的な支援を求めました。さらに、追加接種を円滑に、確実に進めるための重要なカギとなる、ワクチンの供給量や時期等の早めの情報提供についても重ねて要請しました。
 また、副反応等への不安からモデルナワクチンを敬遠する傾向が、以前より減ってはいるものの未だに残っていることについては、「私自身を含め全国町村会役員の町村長も自らモデルナワクチンを接種するなど、住民に対して交互接種の安全性のPRに務めている」と述べ、国による一段の広報強化を求めました。
 最後に、5歳から11歳の小児用ファイザーワクチンがまもなく各自治体に配送される予定となっていることに対し、「子どもたちへの感染が急増し、学級閉鎖や幼稚園などの休園が相次ぐ中で、接種を希望する小児への対応も町村にとって重要な課題である」としたうえで、配分量については、「3月までの配分量が全国の小児人口の約2割程度にとどまっているやに聞いているが、私の町で保護者を対象に接種希望の意向調査を行ったところ、約半数の方が希望されたため、ワクチンが確保できるかどうか心配していたが、本日、県を通じて第4クールまでの配分量が示され、安心しているところである」と述べました。一方、打ち手の確保については、「特に町村部では、小児科医が極めて少ない、あるいはいないため、打ち手の確保が大きな課題になっている。国においては、国民への小児ワクチン接種に関する丁寧な情報提供とともに、医療団体に対する協力要請等を引き続き行っていただくことや、広域的な医師派遣に向けた働きかけなど、小児への打ち手確保のための支援を講じていただく必要がある」と強調、この点については、ワクチン接種推進担当大臣や厚生労働大臣にも伝えていただくことを求め、意見陳述を締め括りました。

荒木会長

▲意見を述べる荒木会長

 荒木会長の発言を受け、金子大臣は、「都会に近い町村と山間部や豪雪地帯の町村ではそれぞれ異なる課題を抱えている中で、接種を前倒しで進めていただいていることについては、総理も感謝している。また、未だモデルナに対して不安を持っている方々もおられるようだが、ファイザーを希望することで接種までに時間がかかるという懸念もあるため、交互接種の効果や安全性に関する広報をしっかりやっていきたい」と応えるとともに、接種券については、「接種間隔に関する国の方針の度重なる変更により、町村の現場では接種券を刷り直すなど混乱を招いたと思うが、国からは接種券の表記にかかわらず6ヶ月経過した希望者は接種可能である旨の広報を徹底するなど現場をフォローしていくので、まずは接種券の早急な送付をお願いしたい」と述べました。
 また、小児ワクチンについては、「町村の現場に過度な負担をかけないよう、国の責任でワクチンの安全性の広報や総量の確保等に努力するので、引き続きご支援賜りたい」との発言がありました。

 さらに、金子大臣の発言を受け、荒木会長からは、「大規模会場や職域での接種も進んでいるため、接種券はできるだけ早く発送するよう努めている。私の町では来週中にはほとんどの該当者に接種券が届く見込みである」と述べるとともに、モデルナの希望者が少ないという町の実情を挙げ、広報の強化を改めて要請しました。

 最後に、金子大臣が、「岸田総理も着実にしっかりと現場の声に耳を傾けながら進めておられるので、引き続き、接種のペースアップに向けて協力をお願いしたい。本日いただいたご要望についてもしっかり検討させていただく」と述べ、会合を締め括りました。