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街コンで笑顔を取り戻そう

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年3月10日
 

街コンで笑顔を取り戻そう


岩手県岩泉町

2872号(2014年03月10日)

「じゃーん、けーん、ぽーーん!」恒例のじゃんけん大会で、すでにすっかり意気投合した参加者のみなさんが大いに盛り上がっています。 2013年10月12日に開催された今年度最後の「龍コン」は、たくさんの笑顔と共に、無事閉会を迎えました。未婚・既婚は問わず、年齢制限もない「龍コン」は、「飲みニケーション」のいい形として、 人と人との交流の場を提供する街コンなのです。

龍コン終了前のお土産争奪大じゃんけん大会

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沈みがちな気持ちをなんとかしたい

東日本大震災から約1年経った頃、町の復旧作業も進み、「日常」が戻りつつありました。しかし、決して「活気ある町」とは言えない状況に、 何か有効な打開策はないかと模索していたところ、「人が集い、町が明るくなるイベントの開催」という案が浮上。そこですぐに、人と人との絆を深めるような「街コン」の企画が始動しました。 それも男女のカップルを誕生させる若者限定のイベントではなく、お酒を酌み交わし、美味しいものを食べながら、和気あいあいと盛り上がれる大人同士のコミュニケーションの場を提供するものにしようと、 町は考えました。少し開放的な気分にさせてくれるお酒の力を町の元気回復に利用して、町を笑顔と笑い声でいっぱいにしたかったのです。

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大人が楽しめるイベントを

その街コンの名は、「龍コン」。町の観光名所である「龍泉洞」の「龍」を使い、そして、とにかく楽しい雰囲気が伝わる名前にしたかったため、 龍=ドラゴンにひっかけて「ドラコン」と呼ぶことにしました。やがて骨子がまとまり、第1回目の開催日を2012年7月7日と決め、PR活動開始。男女あわせて200名の参加者を集めるためには、 まず「龍コン」の認知度を上げなければならず、ラジオCMやポスターを作ったり、インターネットの関連サイトに告知をお願いしたりと、苦労の連続でした。しかし、その甲斐あってか、 男性はキャンセル待ちが出るほどの参加希望者数となり、無事第1回目を終えることができました。その後昨秋の第5回まで、遠く西日本からの参加者やリピーターが増えるなど、人気も定着。 協賛店も毎回十数店舗がお店を上げて協力してくれ、参加者から「またあの店のあの料理が食べたいから参加する」などといった声も聞かれるようになりました。

最初のお店に30分滞在したあとは、自由にお店を移動

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町の魅力をもっともっと

龍コン開催後、「こんなに忙しかったことはないよ」と笑いながら話してくれた協賛店がありました。その時間に限定されたことだとしても、 生業にやりがいと生きがいを今一度見出してもらえれば、それは確実に地域活性化につながっていくはず。最近では、龍コンから若い世代の成婚の報告もあり、「龍コン効果」が見えてきました。 これからも定期的に開催し、定住促進にも貢献できる街コンになっていければ、と3年目に向かっています。

1カ所1時間以内の滞在というルールを守って、「かんぱーい!」

  

龍コン(ドラコン):岩泉町うれいら商店街の協賛店をはしごして飲み食いしてもらうイベント。
参加者に年齢制限は設けず、既婚・未婚も問わない。http://www.dorakon.net/

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