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町に復興のシンボルを

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年2月17日
 

町に復興のシンボルを


宮城県利府町

2870号(2014年02月17日)

2013年11月23日、晴天に恵まれた「第28回利府町浜まつり」。松島湾に面した浜田漁港の広場で毎年行われている町でも人気の高いイベントです。東日本大震災の影響で、 2011年の開催は見送ったものの、2012年からは復活。老若男女が集い、特産の焼きガキに舌鼓を打ったり、恒例の「餅まき」に一喜一憂したり、笑い声が絶えません。今、この地に、誰もが、 いつでも集い、飲食を共にし、語り合える場所を作ろうと、町は動き出しています。

浜まつり恒例の「餅まき」は毎年盛況。大人も子どもも一生懸命

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地域活性化に必要なものは何か

3.11の震災直後から、町の復興計画は様々な角度から検討されてきました。町を元の姿に戻すだけでなく、むしろ震災を足掛かりにより発展的な復興案はないものかと、 町は模索を続けていました。地域活性化には、そのための拠点づくりが必須だと感じ始めていた頃、浜田地区に住む町民の方々から提案がありました。国道45号線沿いに、 町には初となる「道の駅」を、それに付随して、マリンレジャー振興のための「海の駅」を作ってはどうか、というものでした。浜田地区の有志が自発的に何度も検討会を開き、 2013年9月下旬には、「浜田地区復興まちづくりに向けた提言書」を鈴木勝雄町長に提出したのです。浜田地区をどうやって発展させていくべきかと、 地域住民の目線で話し合われたものでしたから、もちろん鈴木町長からの賛同も得られ、町の震災復興推進室が取りまとめを行うことになりました。

2013年9月24日、鈴木勝雄町長に町民から提言書が手渡された

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続かなければ意味がない

町初の「道の駅・海の駅を復興のシンボルにしよう」とその位置づけがなされました。観光振興、漁業の再興、地域活性化のための拠点、地区の特性を生かした施設とするべく、 あらゆるリサーチを進めています。国道45号線の交通量や隣接する松島への観光客数やその動向など、事業として採算が取れるかなども含め、 リサーチの結果はどれも期待を寄せるに値するものです。今後、基本計画などを策定する予定ですが、面積や建物、どんな業種を受け入れるかなど、検討材料は山積しています。 町民にとっての憩いの場になることも重要ですが、町や浜田地区の特性を打ち出し、右肩上がりで観光客を呼び込める施設にしていかなければ、意味がないと町は考えています。

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たくさんの笑顔が集まる場所に

「道の駅・海の駅」の建設開始、そして完成まで、まだまだ時間がかかります。それでも、町の将来を考え、地域の未来を思い描きながら、 この事業に取り組めることに誰もが希望を抱き、幸福を感じています。「震災復興」を超え、新たなまちづくりの大いなる一歩となる「道の駅・海の駅」。 町民にとって、「大切な場所」となっていけるよう、取り組みを進めています。

穏やかな浜田漁港。マリンレジャーの新拠点として発展させたい

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