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17.医療保険制度の一本化の実現等

印刷用ページを表示する 掲載日:2002年11月27日

1.医療保険制度の一本化の実現について
市町村保険者は国民健康保険事業の健全な運営のため、日夜懸命の努力を傾注しているところである。
市町村国保は医療費の増嵩等により年々保険料(税)が高額化し、これ以上の保険料(税)の引き上げ及び一般会計からの繰り入れについては、もはや限界に達している。
そのような中、昨年11月に政府・与党社会保障改革協議会が公表した「医療制度改革大綱」に続いて、本年9月には坂口厚生労働大臣私案が公表され、今後の改革の道筋として、我々が従来から主張している「医療保険制度の一本化」が「制度の一元化(負担と給付の公平化)」として示されており、かなりの評価をしている。
しかしながら、今後の課題として、最終目標である「制度の一元化」の明確な時期や具体的な保険者の再編・統合及び都道府県単位を軸とした保険運営等が残されており、今年度中に策定される基本方針には、各種課題を明確にしつつ、上記課題を包含したものとされたい。
また、基本方針の策定にあたっては、市町村の意見を十分尊重するとともに、財政基盤の強化等、国保財政改善のため、目標に沿った必要かつ十分な国庫負担による財政支援措置を講じられたい。

2.合理的な医療費に関する方策
(1)高齢者を中心として、長期療養者や慢性疾患に対する合理的な診療報酬包括支払方式を導入すること。
(2)かかりつけ医機能の強化促進により、不必要な重複受診を避けること。
(3)薬価及び保険医療材料価格の適正化をはかること。
(4)レセプト審査の適正化をはかるとともに、レセプト及びカルテの電子化を推進すること。
(5)難病等の特殊な疾病については国の負担とすること。
(6)低所得者対策については制度外で実施するなど十分に配慮すること。
(7)生活習慣病対策の推進をはかるとともに、市町村保健事業を支援すること。