本日ここに、全国町村長大会が開催されるにあたり、ご挨拶を申し上げます。
日頃、地方自治の伸展と住民福祉の向上のため、地域住民とともに、不断の努力を続けている全国の町村長の皆様方に心から敬意を表します。
一昨年に「地方分権一括法」が施行されてから、町や村には、「国の機関」としてではなく、「住民の代表」という立場から、住民主導の個性的で総合的な行政を推し進め、地域社会に一層の活力と発展をもたらすことが強く求められております。
多極分散型・地方分権型社会へと転換していく中、白治体は、従来から抱えている少子高齢化社会への対応、財政基盤の悪化、過疎化などの問題に加え、住民基本台帳ネットワーク・システムの運用、地域ITの推進といった新たな課題にも的確に対応していく必要があります。
町村長の皆様は、「自己決定」と「自己責任」の原則に基づく地域行政の責任者と.して、広範で多岐にわたる諸問題に先頭に立って取り組まねばならず、以前にも増して重要な責務を担うこととなりました。
どうかご列席の皆様方におかれましては、本大会を契機に決意を新たにされ、住民が誇りと愛着を持ち、ゆとりと豊かさを実感できる地域社会を実現するため、更なるこ尽力をお願い申し上げまして、私の挨拶と致します。
平成14年11月27日
衆議院議長
綿貫 民輔