全国町村長大会の開催に当たり、参議院を代表して、一言ごあいさつを申し上げます。
地域住民に最も身近な自治体である町村の役割の重要性につきましては、計り知れないものがございます。本日ご列席の皆様は、町村における行政の最高責任者として、地域住民のため日夜ご尽力をいただいておりまして、皆様方の並々ならぬご労苦に対し、まずもって、深甚なる敬意を表する次第であります。
経済の停滞や厳しい財政状況の下、我が国は、大きな転換点を迎えております。21世紀を真の「地方の時代」と位置付けるとともに、地方主権の確立を目指して、住民の一人一人がゆとりと豊かさを実感できる個性豊かで活力に満ちた分権型社会を構築することが喫緊の課題となっております。今回の大会において、ご列席の皆様が真剣に議論を交わされ、総意を結集されることは、極めて意義深いものと存じます。
参議院においては、二院制の下における「補完」「抑止」「均衡」という使命と役割を果たしながら、関係委員会の審議を通じまして、活力ある地域社会の実現のため引き続き全力を尽くしてまいる所存であります。
結びに、これまで地方自治を支え、発展に寄与されてこられた皆様の日々のご努力に、改めて衷心より敬意と謝意を表します。
本日の大会のご成功と全国町村会の一層のご発展、併せて、山本文男全国町村会長の下ご列席の町村長の皆様の更なるこ活躍とご健勝を心よりご祈念申し上げまして、ごあいさつといたします。
平成14年11月27日
参議院議長
倉田 寛之