倉田寛之参議院議長挨拶

　全国町村長大会の開催に当たり、参議院を代表して、一言ごあいさつを申し上げます。

　地域住民に最も身近な自治体である町村の役割の重要性につきましては、計り知れないものがございます。本日ご列席の皆様は、町村における行政の最高責任者として、地域住民のため日夜ご尽力をいただいておりまして、皆様方の並々ならぬご労苦に対し、まずもって、深甚なる敬意を表する次第であります。

　政治、経済、社会の各般にわたり、変革の時を迎えた今日、地方自治もまた、その改革に向けて大きく動き出そうとしています。町村合併の更なる推進に向けた動きや、いわゆる「三位一体の改革」など、これからの地方自治のあるべき姿を見据え、議論は正に大詰めを迎えております。

　多様な地域性を包有する基礎的自治体であります、町村の今後のあり方につきましては、皆様の真摯なご議論と、確たる理念に基づいた取組が一層求められるところでございます。今回の大会において、ご列席の皆様が真剣に議論を交わされ、総意を結集されることは極めて意義深く、真に実り多い地方自治を確立する好機となりますよう、期待して止みません。

結びに、これまで地方自治を支え、発展に寄与されてこられた皆様の日々のご努力に、改めて衷心より敬意と謝意を表しますとともに、大会のご成功と全国町村会の一層のご発展、併せて。山本文男全国町村会長以下ご列席の皆様の更なるご活躍とご健勝を心よりご祈念申し上げまして、ごあいさつといたします。