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国内投資拡大のための官民連携フォーラムに谷川副会長・会長代行が出席

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年12月13日

 谷川副会長・会長代行(香川県宇多津町長)は12月8日、岸田内閣総理大臣が開催した国内投資拡大のための官民連携フォーラムに出席しました。
 政府側は、岸田内閣総理大臣、松野内閣官房長官、松本総務大臣、鈴木財務・金融担当大臣、永岡文部科学大臣、野村農林水産大臣、西村経済産業大臣、斉藤国土交通大臣、西村環境大臣、後藤経済再生・経済財政政策担当大臣、岡田デジタル田園都市国家構想担当大臣・内閣府特命担当大臣(地方創生)、磯﨑内閣官房副長官、栗生内閣官房副長官、星野内閣府副大臣、畦元厚生労働大臣政務官が出席しました。
 民間等団体からは、地方三団体のほか産業界等が出席し、国内投資拡大に関する意見交換が行われました。
 谷川会長代行は、都市部だけでなく全国の各地域において国内投資に向かうよう法的規制の緩和を含めた対策を進めるよう求めました。

         全景

 はじめに、西村経済産業大臣は同フォーラムの開催趣旨について、「日本経済再生に向け、総合経済対策を呼び水に民間投資を最大限引き出すべく、政府と経済界、地方団体等が一同に会する『国内投資拡大のための官民連携フォーラム』を開催することとした。本日はこの場を通じ、全国的な国内投資の拡大に向けた国民的な議論を醸成する機会にしたい」と述べました。

 続いて、後藤経済再生・経済財政政策担当大臣から「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」の概要について、西村経済産業大臣から第2次補正予算の説明が行われました。

 その後意見交換に入り、産業界からは民間投資における現状や国への要望等について発言がありました。

谷川副会長

▲フォーラムに参加する谷川会長代行

 意見交換の中で谷川会長代行は、「現下の我が国経済は、一部に回復の動きも見られるが地域においては未だ低迷している」としたうえで、「国内投資の拡大は、雇用を生み出し、所得も押し上げ、消費に刺激を与えることにつながる。地域経済が潤えば地域も活気に溢れ、好循環が生まれる」と投資拡大への期待を述べました。

 続けて、「私が町長を務める町(香川県宇多津町)でも民設民営の四国水族館が開業し、大きな効果が表れている」と町の現状を説明しました。

​ 最後に国に対し、企業が都市部だけではなく全国の各地域において、国内投資に向かうよう、公園における施設設置許可など法的規制の緩和を含めた対策を進めるよう求めました。

岸田内閣総理大臣

▲発言する岸田内閣総理大臣

 意見交換を踏まえ、岸田内閣総理大臣から次の通り発言がありました。

「本日は国内投資拡大のための官民連携フォーラムの開催にあたり、お忙しい中の協力を頂き心から感謝申し上げる。国内外の経済・社会環境の変化を成長のチャンスとしていくため、今こそ官民挙げて、設備、人材等に積極果敢な投資をしていくときであると感じている。

 この動きを引き出す呼び水として、7兆円規模かつ複数年にわたる、戦略的な投資支援を盛り込んだ補正予算が成立した。これに加えて、下請取引の適正化、許認可手続の円滑化、人材確保などにも取り組んでまいる。全国津々浦々で、政府を挙げて、企業の投資意欲を後押ししたいと考えている。産業界の皆さまから国内投資拡大に向けた取組についてお伺いした。経団連の十倉会長からは、設備投資額について2027年には毎年100兆円、そして今般の補正予算によって、さらなる上乗せ・前倒しもあり得るという見通しをお示しいただいた。これはバブル期に匹敵する過去最高水準の投資であり、名実共に日本経済を新たなステージに引き上げることができると考えている。

 日本経済を代表する方々、各地域を代表する方々からも、国内投資への意気込みや、地域特有の持ち味をいかして国内投資の拡大につなげるという決意を表明いただいた。私はかねてから、新しい資本主義の中で、成長と分配の好循環が重要と申し上げてきたが、この分配の最も重要なドライバーとなるのが正に投資だと考えている。全国的にその機運が高まっていること、大変心強く思っている。

 国内投資の拡大こそが、我が国の成長戦略の核心だ。今般の補正予算が、投資拡大のスターターとなり、ブースターとなるよう、政府として最善を尽くす所存である。今後、GX(グリーン・トランスフォーメーション)やDX(デジタル・トランスフォーメーション)のロードマップなど、スピード感を持って、計画を取りまとめ、実行に移してまいる。各省庁は速やかな実行に協力してもらいたい。経済界には、政策を活用し、各地域において存分に投資を進めていただくことを期待する。各自治体には、それぞれの強みを活かして投資誘致に努めていただきたい。

 今後も、あらゆる措置を検討し、さらに予見性が高く、国内投資がしやすい環境づくりに取り組み、新しい資本主義を実現してまいりたい。皆さま方のご協力、重ねてお願い申し上げて、本日の御礼のご挨拶とする。」

 岸田内閣総理大臣の発言後、フォーラムは閉会しました。