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マイナンバーカードの普及促進及び新型コロナウイルスワクチンの 接種促進について金子総務大臣が荒木会長に要請

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年5月24日

 荒木泰臣会長(熊本県嘉島町長)は5月20日、マイナンバーカードの普及促進及び新型コロナウイルスワクチンの接種促進について金子恭之総務大臣、田畑裕明総務副大臣及び鳩山二郎総務大臣政務官から要請を受けました。本会からは荒木会長のほか、古口達也副会長(栃木県茂木町長)及び木野隆之行政委員長(岐阜県輪之内町長)が応対しました。

集合写真

 はじめに金子大臣から、マイナンバーカードについて、令和4年度までにほぼ全国民に行き渡ることを目指しており、総務省としても新たに体制を強化した推進本部の下で、自治体における取組を支援していくが、特に町村では、業務の実施にあたり苦労されている点も多いと思っており、事務に関するヘルプデスクを用意するとともに、マイナポイントに関する自治体向けコールセンターの体制強化等、自治体支援に万全を期していくので、各町村においても積極的な取組をお願いしたい。また、ワクチン接種については、特に若い世代の接種率が低いため、市町村も都道府県と連携をして、学生や従業員への接種促進に取り組んでいただくとともに、5月25日から開始される高齢者等への4回目接種についても、接種券の発送など円滑な接種に向けた準備をお願いしたいとの挨拶がありました。

挨拶を行う金子総務大臣

▲挨拶を行う金子総務大臣

 これに対し荒木会長から、町村が実施するマイナンバーカードの交付事務や円滑なワクチン接種の実施に対し、総務省からの支援に感謝を述べた上で、マイナンバーカードについては、町村に高齢者が多いことや、地域内でカードの恩恵を実感する場面が少ないことなどから、取得率の向上に苦慮している団体があること。また、ワクチンの追加接種についても、町村部であるがゆえの様々な課題等を現場で抱えており、いずれも町村がスピード感を持って進めていくために、町村の現状や要望事項等についてご理解頂きたいとの挨拶がありました。

 金子大臣から荒木会長に大臣書簡が手渡された後、意見交換に入り、はじめに田畑副大臣から、マイナンバーカードの交付事務について、臨時交付窓口を全国500カ所設置するとともに、マイナポイントの付与に伴うスマートフォンの操作など、カード取得とは別の作業で困っているという声もあるので、それらについて様々な対策を行っている自治体を横展開できるよう努めていきたい。また、ワクチン接種についても松野ワクチン担当大臣と総務省がしっかり連携をして集団接種についてのサポート等行っていきたいとの発言がありました。

発言する田畑副大臣

▲発言する田畑副大臣

 これを受けて、古口副会長から、マイナンバーカードの利活用機会の拡充について、住民がカード取得によるメリットを実感しやすい仕組みを構築することが極めて重要であるとしたうえで、過疎地における医療機関へのカードリーダー導入に向けた取組の強化と、今後予定されている運転免許証としてのカードの利活用の着実な推進を求めるとともに、マイナポイントの付与・活用について、キャッシュレス手段を現実的に町村内では活用できない条件不利地域等の団体に対し、マイナポイントに代わるメリット付与等について、関連する交付金の活用も含め、宜しくお願いしたいとの発言がありました。

発言する古口副会長

▲発言する古口副会長

 続いて、木野行政委員長から、マイナンバーカードの交付事務について、町村は少ない職員で対応しており、申請から通知書の発送、予約、窓口交付に至るまで、一連の業務の効率化が課題となっているため、システム操作等、関係事務の簡素化を要請するとともに、現行の個人番号カード交付事務費補助金を実態に合わせてしっかり確保いただく等、国による安定的・持続的なバックアップや、個人番号カード交付通知書は文字が小さく、高齢者にとって読みにくいことなどについて、申請者の立場に配慮した措置をお願いしたいとの発言がありました。

発言する木野行政委員長

▲発言する木野行政委員長

 最後に、荒木会長から、マイナンバーカードの取得促進について、交付申請出張窓口の設置や休日交付等のほか、マイナポイントの上乗せなど、町村独自の取組に対して、財政面を含めた支援の強化と、取得率向上に効果を上げている優良事例等の横展開や、申請促進キャンペーンなど効果的な広報の実施を求める発言がありました。また、ワクチン接種については、4回目接種について、①国からの広報について住民への影響に十分配慮するともに、マスコミ報道のあり方について検討する必要があること。②優先接種対象であった医療従事者が含まれていないことについて、現場の疑問と不安を払拭するため、自治体へ丁寧な情報提供を行うこと-を求めるとともに、ワクチン接種をはじめ、国が重要な方針を打ち出す際は、現場が余裕を持って準備し、スケジュールを立てられるよう、早めの情報提供を行うようにとの発言がありました。

発言する荒木会長

▲発言する荒木会長

 これらの発言を受けて、金子大臣からは、マイナンバーカードの取得促進について、財政的な支援に加え、健康保険証との紐付けや給付金の入金など、取得することによるメリットというものをいかに訴えていくかということが重要であり、今日お伺いした課題をしっかりと解決すべく、引き続き努力していく。また、ワクチン接種については、マスコミ先行型の情報提供により現場が混乱しており、今日いただいた意見について後藤厚生労働大臣、松野ワクチン担当大臣にしっかり伝えるとともに、松野大臣から若者の接種率が低いことについて、町村会にも是非働きかけを行ってほしいと伺っているので、宜しくお願いしたいとの発言がありました。

 また田畑副大臣からは、マイナンバーカード取得促進やワクチン接種には大変なマンパワーが必要となるため、支援できることについてオーダーメイドで出来るよう意識して取り組みたいとの発言があり、鳩山政務官からは、市長経験者として、地域住民のために最前線で仕事をすることの大切さと大変さは痛感しており、これらの取組を一層加速化させるため、金子大臣の下、総務省も全力で自治体の取組を後押ししていくとの発言がありました。

▲発言する鳩山政務官

▲発言する鳩山政務官