全国町村会は、大正10年(1921年)2月の創立から本年が100年の節目を迎え、11月17日、午前10時から東京・千代田区のホテルニューオータニで全国町村会創立100周年記念式典を開催しました。式典には、来賓として内閣総理大臣代理の磯﨑仁彦内閣官房副長官、金子恭之総務大臣にご臨席を賜り、各都道府県町村会正副会長など200名が出席しました。
なお、この式典は、新型コロナウイルス感染症の影響により当初予定(2月)を延期し、出席者も都道府県町村会正副会長及び事務局長に絞り、同日午後開催の全国町村長大会に併せて開催したもので、全国の町村にはインターネットによるライブ配信を行いました。
はじめに、荒木泰臣全国町村会長(熊本県嘉島町長)が「先人たちが幾多の試練を乗り越えてきた事績のうえに今日があり、私たちの町村がある。この歴史をしっかりと胸に刻み、全国926町村長の皆様とともに、コロナ後社会を見据え、希望を持って子や孫の世代、更にその先に続く世代に継承できる国づくり・地域づくりに全力で取り組んでいく。」と式辞を述べました。
続いて、 汐見明男副会長・会長代行(京都府井手町長)が高らかに宣言文を読み上げ、満場一致の拍手・賛同のもと「全国町村会創立100周年宣言」を行いました。ご来賓からは、総理代理の磯﨑内閣官房副長官が「全国町村会におかれては大正10年の創立以来、各町村の連携の要として町村自治の充実発展に大きな役割を果たしてこられた。これもひとえに住民福祉の向上と会の発展のために心血を注いで来られた皆様をはじめとする多くの方々の真摯な努力の積み重ねの成果であり、ここに深甚なる敬意を表する。」と挨拶、ついで、金子総務大臣が「町村は食料、水、エネルギーの供給、多様な生態系の保全などの役割のほか日本人の心の故郷として極めて重要な役割を担っている。地方の、そして町村の繁栄なくして国の繁栄なし。地方の最前線でご尽力されている町村長の皆様方と共に力を合わせて総務省一丸となって全力で取り組んでまいりたい。」と祝辞がありました。
次に、町村自治の振興発展に多大な貢献をなされた方々に対する感謝状の贈呈に移り、全国の町村の振興発展にご尽力された歴代の全国町村会長をはじめ全国町村会役職員への敬意と感謝に対し、その代表として第20代全国町村会長を務めた藤原忠彦氏(前長野県川上村長)に感謝状が贈られたほか、町村の持つかけがえのない価値等を広く訴え町村自治の振興発展に寄与された大森彌氏(東京大学名誉教授)、神野直彦氏(東京大学名誉教授)、生源寺眞一氏(福島大学食農学類長・東京大学名誉教授)に感謝状の贈呈を行いました。感謝状授与の後、4名の方々からはそれぞれ本会及び全国の町村に対して励ましの温かいメッセージをいただきました。
荒木 泰臣 会長(熊本県嘉島町長)
汐見 明男 副会長・会長代行(京都府井手町長)
全国町村会創立100周年宣言 [PDFファイル/157KB] 動画(mp4)
磯﨑 仁彦 内閣官房副長官(内閣総理大臣代理)
金子 恭之 総務大臣
藤原 忠彦 第20代全国町村会長・前長野県川上村長
大森 彌 東京大学名誉教授
神野 直彦 東京大学名誉教授
生源寺 眞一 福島大学食農学類長・東京大学名誉教授
【式典配布資料】
全国町村会創立100周年記念式典式次第 [PDFファイル/81KB]
全国町村会創立100周年宣言 [PDFファイル/157KB]
感謝状被贈呈者プロフィール [PDFファイル/2.19MB]
全国町村会100年のあゆみ [PDFファイル/45.77MB]