芦北町は、2020年東京五輪の追加種目にも選ばれたスポーツクライミング「ボルダリング」の普及に力を入れている。スポーツ振興を目的としたまちづくりの一環として推進し、町の交流人口増加にもつなげたい考え。
ボルダリングは、スポーツクライミングの一種で、道具を使わずに岩などをよじ登るスポーツ。天然の岩以外にも専用の人工壁を登るスポーツクライミングとしても注目を集めていて、日本人選手が世界大会で活躍するなど、国内でのスポーツ人口も増え続けているという。
町南部・古石地区の山中にある天然巨岩が集積したボルダリングスポット「耳取峠ボルダ―」が有名で、100を超えるルートは世界レベルのものもあるため、県内外からクライマーが訪れている。また、今年5月には、同地区の生涯学習センター・みどりの里に3種類の異なる傾斜を有する人工壁・ボルダリングウォールを設置し、初心者向けの教室も行っている。
町は、ボルダリングを楽しめるエリアの環境を整備し、同地区を「ボルダリングの聖地」としてアピールしていくことで、町の交流人口増加とともに地域経済活性化に取り組むこととしている。