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和歌山県みなべ町/特区活用し若手農家が梅酒生産

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年10月7日

和歌山県みなべ町

日本一の梅産地である和歌山県みなべ町で、同町が2008年に国から認定された「梅酒特区」を活用する動きが広がってきている。 これまでに特区を活用した免許取得は9件で新たに取得を目指す動きもある。梅酒造りに取り組む若手農家も現れてきており「日本一の産地を守るためにも、 新しいことにチャレンジしたい」と意気込んでいる。

「紀州みなべ梅酒特区」は、青梅の消費拡大や「紀州みなべの梅酒」のブランド化などを目指し、町が内閣府に申請し、08年7月に認定された。本来、 酒類製造免許の最低製造数量は年間6千リットルだが、特区に認定されたことによって、町内で生産された梅を原料として梅酒(リキュール)を町内で製造しようとする場合には、 この基準が年間千リットルまで引き下げられ、小規模な事業者も酒類製造に乗り出すことができるようになった。

町うめ課によると、特区を活用し、これまでに加工業者6件、生産者3件が免許を取得。このほかに通常の免許取得も3件あり、町内の免許取得は計12件という。

同町東岩代の「有本農園」園主、有本陽平さん(28)は昨年4月に免許を取得。自宅横に梅酒製造場を造っており、その年の6月に初の仕込みをし、 今年の観梅シーズンに合わせて地元の梅林などで販売を開始した。 商品は、英語のプラム(梅)とフルーティー(果物のような)という言葉を合わせ「プラミティ・ブラック」という名前で売り出している。

こだわりは原料となる南高梅について、最も香りが良くなるタイミングを見極めて収穫していること。有本さんは「農家にしかできない梅酒を造ってみたいと思って始めた。 自分で一から始めたことなので初めて売れたときにはうれしくて涙が出た。みなべの梅酒を世界中の人に飲んでもらえるよう頑張りたい」と話す。

同町西岩代の「森川農園紀州」代表、森川元樹さん(38)も昨年4月に免許を取得。自宅近くの倉庫を改修し、梅酒のタンクを置くスペースを設けた。昨年6月から仕込みをしており、 原料に完熟の南高梅とベースとなる酒に泡盛の古酒を使っているのがこだわり。年内には販売を始める予定だ。

森川さんは「将来的には梅干しだけでなく、梅酒が一つの柱になればとの思い。日本一の産地を守っていくためにも、新しいことにチャレンジしていきたい。 ブランド力を高めるためにも仲間が増えてくれれば」と話している。

同課によると、このほかにも取得を目指している若手農家などが複数いるという。

(2014/10/07 (紀伊民報)(共同通信社「47行政ジャーナル」より転載))