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岡山県西粟倉村/六本木の賃貸マンションに西粟倉産ヒノキ 間伐材販路拡大

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年1月23日

岡山県西粟倉村

 東京・六本木にある雑居ビルの一室が、岡山県西粟倉村産の間伐ヒノキで全面リニューアルされ、賃貸ワンルームマンションに生まれ変わった。村民や村が出資する第三セクター・森の学校(同村)が、都内の不動産情報大手・ネクストと連携し、初めて取り組んだ。木の床は冬でも素足で歩ける温かさがあり、評判を呼んでいる。

 六本木ヒルズにほど近いビルの一室の賃貸事務所(32平方メートル)を改装した。床は全て間伐ヒノキの無垢(むく)材フローリングを張った。一般的なフローリングは、木の厚さが2、3ミリなのに対し、西粟倉村産ヒノキは15ミリ。空気を多く含むため冬でも冷たくならず、はだしで歩けるほど。棚や洗面台、ベランダにもヒノキが使われ、ほんのりと香りも漂う。

 2011年11月下旬に一般公開され、見学者は床や棚を手で触って木の感触を楽しんだ。見学者の自営業宝村聡さん(31)=世田谷区=は「自然素材の味わいが魅力。賃貸物件では見たことがない」と驚いた様子だった。

 住宅、特に床への無垢材使用は、高価なイメージがあり、敬遠されがちだが、改装工事を手掛けた不動産会社の山岸正明サブマネジャーは「間伐材なので材料費は普通のヒノキの4分の1」と言う。

 森の学校は11年、間伐材の販路拡大を狙い、無垢材フローリングを開発。ヒノキ(1坪当たり)1万3,230円、スギ(同)9,240円でインターネット販売し、住宅やオフィスなど約10件の改装に使われた。今回の賃貸物件は不動産業者にも好評で、都内などにある賃貸物件の改修も決まったという。

 森の学校の牧大介社長は「賃貸でも、木のぬくもりのある部屋に住みたいというニーズがあるのが分かった。不動産会社や工務店とのパイプを増やし、販路の多様化につなげたい」と話す。

(2012/1/23 (山陽新聞)(共同通信社「47行政ジャーナル」より転載))