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脱役人作法の「働き方改革」 『明るい公務員講座 仕事の達人編』

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年4月9日更新

脱役人作法の「働き方改革」
『明るい公務員講座 仕事の達人編』

時事通信社刊 岡本全勝 著  
定価(1500円+税)

明るい公務員講座 仕事の達人編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 前例を重んじる役人の世界で、誰も経験したことがない東日本大震災後の復興の礎づくりを初代事務次官として担った著者は、公務員の「働き方改革」にも抜本的な取り組みを提唱する。  

 職場の3大ムダは「会議」「メール」「書類づくり」だと喝破し、無駄な会議は開かない、不要なメールは関係者以外に送らない、書類は定型を充実させて作業効率を上げろと説く。

 特に問題なのは、凝りだせばきりがないパワーポイントなどの資料づくり。一見、分かったように見えるパワーポイント資料は広報用の「紙芝居」としては有効だが、説明資料には向かないと言い切る。説明資料は1枚の紙にまとめて、結論を先に書き、項目は三つまで…処方箋は具体的だ。  

 今や日本は「課題の先進国」。人口減少、高齢化、産業空洞化など、地域の課題に向き合う公務員の仕事は増えている。

 役人の魔法の言葉「前例通りに前回通り、去年通りに今まで通り」と唱えていればいい時代は終わった。 

 「無駄な時間を廃し、取り組むべき課題に集中することが必要だ」。

 企業でも役所でも長時間働いている割に生産性が低い。絶えず仕事の効率と質を改善する。「仕事の達人」の思想は骨太だ。