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シリーズ田園回帰⑦ 地域文化が若者を育てる

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年12月19日更新

シリーズ田園回帰⑦
地域文化が若者を育てる

農文協刊 佐藤一子 著
定価(2,200円+税)

無題

 『シリーズ田園回帰』の第7巻は、「地域文化が若者を育てる」がタイトル。以下、表紙解説文から。〈祭りや芸能などの伝統文化は田園回帰を促す大きなきっかけとなる。地域文化を継承する営みのなかで、子どもや若者はどう育ち、それが地元に残るあるいは帰る選択にどうつながっているのか。遠野市の昔話、飯田市の人形劇、庄内地域の食文化―地域文化を継承する優れたまちづくりの全体像を描きつつ、座談会などから若者の意識や生き方に迫る。〉農山漁村が多様性を保ち、真に豊かだといえるのは、民俗や芸能、食文化に根ざした、多層的な地域づくりが底流にあることを感じ取ることができるであろう。  

 ただし、人口が減少する中、「意識的なとりくみなしには地域文化の継承はむずかしい」との筆者の指摘を改めて考えてみる必要があるだろう。廃れた伝統行事を田園回帰した若者が復活させた事例もある。地域文化に寄り添う暮らしは、生き甲斐の源泉となり、その地域で生き続ける意味の再確認につながることを本書は教えてくれる。