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「中国山地 過疎50年」

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年1月24日

「中国山地 過疎50年」

中国新聞取材班 著
未来社刊 定価2200円+税

無題

 東京を中心に巻き起こった地方消滅論をきっかけに、全国有数の過疎地である中国山地を歩き、過疎がもたらした現実を報告する。研究者や政治家の間でありがちな「空中戦の論争」とは一線を画し、現場にこだわったのが本書の最大の特徴だ。  

 過疎という造語が中央官庁で生まれて50年になる2016年、中国新聞が朝刊で連載した「中国山地」を単行本化した。半世紀にわたる人口減で消滅の危機にある各地の集落をはじめ、担い手が高齢者に偏り「大離農時代」が迫る農業、合併で機能が縮んだ市町村行政など、さまざまな角度から中国山地の今に迫る。 

 「田園回帰」と呼ばれる、田舎に移住する若者の流れや、よそ者を巻き込んだ新たな地域おこしも追いかける。取材を重ねる中で見えてきた実態と農山村が持つ可能性を見つめ、最終章では過疎地の近未来像を展望する。

  中国新聞は1966年以降、過去3回にわたり中国山地を舞台に過疎問題を問う長期連載を展開した。いずれも書籍化されており、出版は今回で4回目となる。