「常に現場主義であれ」、「理論よりも実践」、「公務員の最終ミッションを忘れるな」と説く公務員十戒。地域に飛び出し活躍するための具体的な実践方法や、 あるものを活かし、地域を活性化させようとする地域おこし論。
本書は、著者自らが考案したこれらの項目を挙げ、地域に飛び出し、地域おこしを担っていく公務員の理想像に対し、意識面と実践面両方からアプローチしている。
主体性と能動性、そして地域に対する経営意識を兼ね備えた公務員を理想像として提示する一方で、本書の内容は、公務員という枠を超え、社会人一般に あてはめることができ、日々の仕事に追われる中で忘れがちな初心や目標を見直す機会を読者に与えてくれる。
またSNSの効果的な利用方法や、全国各地の地域コミュニティ、地域活性化プロジェクトの紹介など、理論だけでなく、具体的な事例も多く挙げられ、 地域おこしの最先端のアイディアを垣間見ることができる。
地域に対する情熱と、地域おこしのノウハウの両方を兼ね備えた本書は、公務員一人ひとりの心掛けから地域を変え、そして地域から日本を変えていこうという 心意気が詰まった一冊である。