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自治体のカタチはこう変わる ―地域主権改革の本質―

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年9月24日更新

自治体のカタチはこう変わる
―地域主権改革の本質―

逢坂 誠二 著
ぎょうせい 定価2095+税
お問い合わせ 03-6892-6508

 地方分権の推進に関する決議(1993年)、機関委任事務の廃止(2001年)等、国は積極的に地方分権をすすめてきたように見えた。しかし、 実態は依然として中央集権のままであり、自治体は国への依存体質から脱却できずにいた。

 そんな中、2009年の政権交代以降、「地域主権改革」と称し、真の地方分権、つまり自治体自らが自らのあり方を国へ発信できる地方分権改革が幕を開けた。

 本書は、元北海道ニセコ町長であり衆議院議員として活躍する著者が、町長時代から持つ地方分権への情熱を胸に、総務大臣政務官として奔走した日々を描いた一冊である。

 政権交代や東日本大震災といった波乱の中において、国と地方の協議の場の法制化を中心に、義務付け・枠付けの見直し、地域自主戦略交付金制度の開始、地方交付税額の拡充、地方自治法の改正等、著者が舵を切ったプロジェクトは数多い。 

 また本書では、自治体が今後具体的にどうなるかといった展望はあえて書かず、その代わりに、国民一人ひとりが自ら考え創り上げる大切さを訴えている。

 「自分の居場所と出番のある社会」、「公=国民一人ひとり」といった観点から書かれた本書は、国民一人ひとりが地域主権改革の担い手であるということを説く一冊である。