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新しい公共と自治の現場

印刷用ページを表示する 掲載日:2011年1月24日

新しい公共と自治の現場

寄本勝美・小原隆治 編著
コモンズ 定価 3,200円(税別)
お問い合わせ 03-5386-6972

 規制緩和をはじめとする新自由主義的政策による格差の拡大、少子高齢化、国による半強制的な合併の推進など、21世紀に入って地域は激変しています。同時に、そうした状況を反転させる取り組みもまた盛んです。一方で、鳩山由紀夫前総理が所信表明演説で熱心に言及した「新しい公共」という言葉は広く知られようになりましたが、その意味するところはあまりはっきりしていません。市民も公共政策の担い手となること自体は大切ですが、それが行政の補完的役割となっては本末転倒です。

 本書はこうした21世紀の時代状況を念頭におきながら、地域社会をどう再生させるか、そのとき自治体の役割は何か、市民の意思を政策決定にきちんと反映させるためにはどうしたらいいかを、それぞれの現場に即して考察しました。著者は研究者・自治体職員・ジャーナリストで、多くが現場を丹念に歩き、さまざまな活動にかかわっています。その体験もふまえて、新たな地域や人と人とのつながりをどう創っていくかを示しました。

 町村職員・首長・議員にとって、自治とは何かを見つめ直し、地域活性化の方向を考えるうえで、大きな示唆を受ける一冊といえるでしょう。